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旅中毒

バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

2019/4/26

 

スクラブスター港でお菓子でも買おうと思っていたけど、店がなかった。インヴァネスで買っておけば良かったんだけど、なるべく違うところで買い物とかしてみたくて…。小さな港でも、バーや売店くらいあるかと思っていたんだ。でも、ホンットに何もないのだった。ビルの中にコーヒーの自販機はあった。

 

スクラブスターから乗るフェリーはノースリンク社のものです。ドラマ「シェトランド」で見た、ペレスやトッシュが乗っていたあの船だ!と予約時に心ときめいておりました。

 

港のビルの足ふきマットからしてこれ! このおじさんを踏まないよう避けて通ったよ。

 

私はネットでチケットを事前購入してたので、受付で予約画面を見せて搭乗券をもらいました。

(気にせず踏んでるね、当たり前だけど)

 

乗客の使える待合室から、ボーディングブリッジへ…

 

 

あの青から奥がフェリー。乗り込みました…(こんなもんいちいち撮ってる所からして浮かれとる)

 

 

大きなフェリーで、中は広くてとてもきれい。この奥が私が使えるラウンジ。ホテルの受付みたい。レストランもあるので心惹かれたけど、島に着いてから食べたいと思いまして、我慢しました。

 

船室はこんな感じ。人がまともに写る座席にカメラを向けにくくて、変なアングルになってます。

 

キッズスペースもあります。端っこに写りこんでいたのを拡大しただけなので、これも半端な写り方ですが、上の写真の右側にある。フロアの中央。

 

船内アナウンスが入った時に私が耳を傾けようとしたら、このキッズスペースにいた4歳くらいの女の子が、スペース入口に立って外に向かって「ワ――――ッ!! ワ――――ッ!!」とすごい大声を出し始めました。笑いながら何度も何度も叫ぶ。わざとアナウンスを聞く人の邪魔を…? 偶然だろうか? どちらにしても、大人をうるさがらせて楽しんでいるのは明らか。注意するべく立ち上がろうとしたら、もっと近くにいた男性が厳しい声で「シーッ!!」と叱り、女の子は怯んだ顔で黙りました。そしたらキッズスペースの中から母親らしき人が出てきて、女の子を抱え上げてどっか行っちゃいました。保護者が無責任なのか、保護者の手に負えない問題を抱えた子なのか。

 

昔コーンウォールで電車に乗った時も、大声で騒ぐ子供たちがいましたわ。父親が叱っていたけど、ガン無視されていましたね。父親は本気だったんだろうけど、怖そうな声を出しているだけで何もできないと子供たちに見抜かれていたな、あれは。完全に舐められていた。

 

さて、オークニー諸島のメインランドへの航路では、ホイ島を右手に見ることになります。

 

この崖の連なり、ステキでしょ~。ちょっとガスってるし、逆光で、きれいに撮れてないけど…。

 

「ホイのおじいさん」と呼ばれる岩。スカイ島には「ストーのおじいさん」という岩がありますけど、こういう、崖から切り離されたみたいに孤立する岩を「おじいさん」と呼ぶ伝統があるのかしら。(皆、オールドマン・オブ・ホイ、オールドマン・オブ・ストーと英語で言ってますが、おじいさんの方が良いと思う)

 

切り立つ崖に、地層がきれいに見える。夕方(19時前)でなければもっと鮮明に撮れたのに。ホイ島をぐるっと回るクルージングとかないのかしら。てゆかオークニーでアイランドホッピングしたい。

 

オークニーでは2泊の予定。メインランドからホイ島に行って、ホイのおじいさんを上から眺める計画があるのだ。半日で、可能だろうか…

 

島の上からではこの光景は見えないわけだけど、海岸線が入り組んでいる場所ならきれいな景色を拝むことができるはずだ。

 

……ここら辺で寒さに耐えかねて船室に撤退しました。後は船内 Wi-Fi を利用して、調べ物をして今後の計画を練ったりしておりました。

 

さあ、オークニー諸島のメインランド、その第2の港であるストロムネスに着きました。

 

2019/4/26


さて、今日のうちに一気にオークニー諸島のメインランドまで行きますよ。本当はインヴァネスからオークニーまで飛行機で移動したかったんだけど、チケットが取れなくて。でもそのおかげでインヴァネスを2時間歩き回れたしね。てことで、フェリーが出るスクラブスターに移動。

 

インヴァネスからスクラブスター港に行くには、バスか電車を利用します。電車ならサーソーまで行って、路線バスに乗り換え。でも長距離バスならインヴァネスからスクラブスター直行のがありますんで、こっちの方が楽。時間的にも変わりません。バスのチケットはシティリンクで予約・事前購入できます。片道3時間45分の旅です。

 

発車は14時20分でしたが、余裕を持ってバスターミナルに行き、時間を潰しました。お昼もまだだったので、ターミナルの中にあるカフェテリアで、にコーニッシュパースティとでお腹を満たす。はるばるスコットランドまで来てと言われそうだけど、コーニッシュパースティがあるとつい食べちゃうよね…

 

 

ごはんの後は乗り場のベンチで待機しましたが退屈してきたので、プラットフォームの先頭のトコでウロウロしているカモメを見に行きました。鳩と同じで、人間がパンの残りをあげたりするんで期待しているんでしょうな。気仙沼港のカモメに食べかけのクリームパンを強奪されたことがあるのであいつらの恐ろしさは知っていますが、ヒマなので、エサとなるおやつを買ってこようかしらと検討しておりました。

 

そしたら、さっきベンチで隣に座っていたおばあさんが横に来まして、私に向かって「私は○時(忘れた)から待っていたのよ」とおっしゃる。「まあ、随分長いこと待っていらっしゃったんですね」と返事をすると、おばあさん、「アイ」って。出たよ、アイ! スコットランドの言葉で「はい」を意味する言葉。旅行前に友達からDVDを借りて観た「マクベス巡査」でもよく聞いた「アイ」だよ! 生アイ聞いたよ!

 

とか呑気に喜んでいたんですが、ふと後ろを見ると私を先頭にした行列がっ! いや、カモメを見ていただけなんですけど! まだ時間はあるしさっきまで列なんかなかったのに、私がプラットフォームの一番前の端っこなんてややこしい所に佇むから皆を立たせて並ばせちゃったよ!

 

バスのプラットフォーム。あ、奥に図書館が写ってたわw 正面に PUBLIC LIBRARY と書いてある。


バスが来たらおばあさま2人がササッと前に出て行かれました。乗り降りしやすい一番前の席に座りたかったみたい。おばあさまのさっきの発言は遠回しに「先に乗らせてちょうだい」という意味だったんですね。並んでいるつもりが皆無だったのでわからんかったわ。。焦らせてすんません。私は終点まで行くからどうせ後ろの方に座るつもりだったのに…。

 

さて、ハイランド地方とは言っても、インヴァネスから本土最北端のスクラブスターまで行く道がある東側は全然高地ではない。海沿いの平たい場所を走るだけ。正直、外を見ていてもそんなに目を見張る光景があるわけじゃないのです。でも何ヶ所かは「おっ」と思うところがありました。

 

その一つがクロマティ橋。(ストリートビューからもらいました)

 

先にわかっていればカメラを準備していたんだけどなあ! わあー、きれいと思った途端に直前まで来てしまった。通り過ぎる時、前に座っていた男性が「ここ、いいでしょ」と撮影するジェスチャーをしてくれました。あと1分早く教えて! (とりあえず撮ったのがこれ↓ 海も橋もハレーションで見えねえ…)

 

もう1ヶ所、いい感じの場所があったんですよ。ずっと平地だったのに、急に崖の上になっているっぽいの。…っぽい、と言うのは、ずっと晴れていたのにその時だけ霧が立ち込めてよく見えなくてねえ。何かが私からこの場所を隠そうとしている… とか妄想が捗るわけですが…

 

たぶんベリーデールって場所です。あの行程のうち崖の上のクネクネした道なんてここくらいのようだし。てことで、ストリートビューからもらっておきます。

 

ここは途中で何分か停まっていたウィック。村の中心の広場がバス停です。第2次世界大戦の戦没者記念碑がありました。ケルト十字なんだねえ。

 

ウィックに停まった時、運転手さんが「スクラブスターに行く人はそのまま乗っていてください」と車内に叫びました。お気遣いのおかげで安心していられる。…のに、そわそわするお客さんも。インヴァネスからサーソーまで行くならラセロンで左折するはずでは…なぜウィックなんかに… とか、なんでこんなに長いこと停まってるんだ、フェリーが出ちゃうじゃないか… とか、心配になっちゃったんでしょう。

 

 

で、本当に1人、バスを降りちゃったんですよ。常連らしい客が引き留めて、「これスクラブスター行きだから、フェリーに間に合う時間に着くから。俺はいつも乗ってるんだ、大丈夫」と説得してたけど、別のバスに乗り換えると言って聞かなかったらしい。

 

さて、私らの乗ったバスはウィックから地図上の白い道を通ってサーソーへ…。下は、サーソーを通り過ぎる際の写真。橋を通って町に入っていくところが良い眺めでしたが撮れず。

 

さあ、スクラブスター港が近づいてきた。時刻表通り、フェリー出航の1時間前に港に着きましたよ。ウィックで降りちゃったお客さん、大丈夫だったかなあ。

 

2019/4/26

 

インヴァネスのバスターミナル。表通りから横道を入った奥にありました。建物がなかなかステキ。

 

写真に撮ってないけど、バスターミナルのお向かいに、ファサードに円柱のある神殿みたいなすごい建物があって、何かと思ったら図書館だって。

 

あ、この写真の奥に写ってたわ… (時間の余裕があればこれも乗ってみたかった。インヴァネスの見どころを回るバスに24時間有効チケットで乗り放題らしい)

 

街並みは… ちょこちょこ古い建物はあるけど、旧市街と呼べるほどまとまって残ってはいないかな? たまに街角に小さな教会や民家の古いものがあって、それがステキ。パブとか撮れば良かった。

 

駅のすぐ前にあった小さなヴィクトリアン・アーケードはいい感じです。

 

ここら辺が一番の繁華街かな。それなりに古くはある。

 

ハイランドの首都だし、ハイランド観光の基地になる街だけど、インヴァネスの中心にはあまり見どころはないと教わっておりました。インヴァネス城は残っているものの、今は裁判所で一般の立ち入りは禁止。テラスだけは入れて街を一望できるそうですが、時間がないのでパス。

 

ネス川の、駅があるのとは反対側の方が雰囲気がいいと聞いたことがあるので渡ってみる…。

 

フラット・アースの支部を発見!

 

The Flat Earth とは、地球は平らだと信じている人たちの団体です。真面目に科学的検証を続けています。フラット・アーサー同士での結婚が多いという話も聞きました。確かに、地球が平らか丸いかで親が衝突していたら子供の教育も難しそうだ。

 

駅側に戻りまして、オールド・ハイ・チャーチに。1171年に設立された由緒ある教会です。ちなみにカローデンの戦いで捕虜になったジャコバイトはここに投獄され、この墓地で処刑されたとか。

 

そして、ここだけは絶対に行きたいと思っていたのがこの古本屋さん!

 

あまりにも美しいので、もはや観光名所にもなっているそうです。記念にと薄いペーパーバックを買っていく観光客も多いらしい。

 

この右側には古い街並みや山河の版画を並べてありました。旅の終り頃なら記念に買っていた。けど、これを荷物に入れて折り曲げずに10日過ごす自信がなく、やめておきました。

 

でも何も買わないのも残念だし、写真だけ撮って出ていくのも失礼だと思ったので、この書店の中を写した絵葉書を買いました。

 

あちこちに選書コーナーもある。この通りゆったりとしています。図書館のようだわ。小さな子供が床に座り込んで本を読んでいる光景も見かけました。誰も咎めたりしません。

 

駅やバスターミナルからも近いので、インヴァネスで少しでも時間があるならぜひ。


 

2019/4/26

 

いい加減に、春のスコットランド旅行記を書かないと… 年末になってしまう…

 

ゴールデンウィークが10連休を利用していってきました。前日少し早退させてもらって、出発は4月26日(金)の夕方。この時期の出国者の中でも多少は早めに、つまり混雑を避けて出発したつもりだったのですが、関空を出る便は35分遅れました。原因は『エアトラフィックの混雑』ですって。前の日から出かける人も充分に多いんだね。外国に出かける日本人が減っていると聞くけど、連休はやはり混むよ。

 

 

なかなか頑張ってたカツ丼

 

ヒースローでの外国人用入国審査も大混雑でした。私は乗り継ぎ客としての入国審。グランドスタッフさんがやってきて、長い長い列の中から、あと30分で出発する便の客を拾い集めていきました。それを見ていた、私の後ろにいたダブリン行きのご夫婦、グランドスタッフに「私たちの便ももうすぐなんですが…」と声をかけましたところ、グランドスタッフが目を剥いて「貴方たちはこっちへ!」と大急ぎで連れていきました。自分たちからどんどん声をかけないとダメね。

 

 

乗り継ぎ時間の余裕によって列を分けておくことはできないものなのかしら。よく、着陸の時点で既に切羽詰っている乗り継ぎのお客さんを、飛行機から出たところでグランドスタッフが名前を書いたボードを掲げて待ち構えているじゃないですか。あの発想で、入国審査の列の入り口で、あと1時間以内に出発する便と、もっと余裕のある便とで、分けるとかさ。

 

 

私が経験した最悪の混乱はチリのサンティアゴから国内便でプエルト・ナタレスに飛んだ時。コンピュータのシステムがおかしくなっていたみたいで、空港全体がめっちゃくちゃになっていた。フロアを埋め尽くす利用客たちは比較的落ち着いて待っていたけど、職員さんたちは目が血走っていたな。私も最初に言われた場所で待っていたんですが、『何かおかしい』と感じて別の人に聞いたら、違う指示をされました。最初の指示が間違っていたわけじゃなくて、刻一刻と事情が変わっていっていたのでしょう。気を緩めず、何度も情報収集をやり直しましたわ。

 

 

で、エディンバラで、私も結局1時間くらい並びました。開いている窓口が少ないんだよね。人件費削減のせいなのかな。客を待たせれば何とかなるんだから職員は減らせ、と。
 
入国審査自体はスムースでしたけど、手荷物検査で引っかかってまた時間を食う。日本や香港より厳しかったわ。どうでも良いのですが、手荷物検査の係のおじさま、顔だちも物腰も上品でしたが、鮮やかなタトゥー入りのスキンヘッドに、前髪の一部だけをモヒカン状態で後ろに一筋撫で付けていました。日本もこれくらい自由になればいいのに。(この髪型ってポピュラーなのかな? 何度か見かけましたが)
 

インヴァネス行きの飛行機を待っている時、近くにいた1歳くらいの赤ちゃんが、ずっとぐずって泣いていました。お母さんに抱き上げられても泣き止まない。そしてお父さんの顔を見ながらベビーバギーの上のぬいぐるみを指さして「ぬいぐるみをよこせ」と指示を出す。お父さんがぬいぐるみを渡したら、受け取った赤ちゃん、その手を真っ直ぐ横に腕を延ばした… ああ、これは…… はい、落としました。不機嫌な幼児の定番のワガママ行動。どこも変わらないなと思って小さく笑ってしまったらお父さんと目が合って、お父さん、「Tired」とため息をついていました。お疲れ様。

 

そんなこんなで着いた、インヴァネス空港。小じんまり。

 

こんな風に降りて、

 

こんな風に移動していきました。

 

年末年始休暇でイタリアに行った時にローマの空港でSIMカードを買っている人を見かけまして、今回私も空港でSIMの入れ替えをと思っておりましたが、売っていないそうです。小さな空港だものね。さっさと諦めてバスで市内に向かいました。

 

 

2019/1/5

 

私が泊まっていたホテルマリエレン、夕方にチェックイン時に受付にいたのは極東アジア人(日系か中華系か韓国系、そんな感じ)の若い女性で、夜遅くに帰ってきた時に受付横で仮眠を取っていたのも同じ人で、朝に朝食会場にいたのも彼女でした。厳しい労働環境ですね。

 

朝ごはん、このケースに並んでいるパンから1つ選べます。

 

何しろ世界中から観光客が集まるローマだし、オーナーはアジア系。イタリアらしからぬしょっぱい系が豊富です。

 

朝ごはんに醤油チャーハンってのもあまりなじみがないけど。あとはハムとパプリカとペンネ。もう一つは何でしたかね。卵か何かだったかも。

 

で、こんな朝食になりました。サラダコーナーもあったの。見た目めっちゃしょぼい…。

 

空港に向かう電車はこちらです。バスとかいろいろ手段はあるけど電車が早くて確実だよね。

 

ローマの空港にいたおまわりさん達、ポロシャツっぽい半袖シャツと綿パンにピストルをすぐ抜ける状態で携帯していて、あまりのカジュアルさになんつーか、文化の違いのようなものを感じましたわ。

 

 

 

香港に向かう飛行機の中でいただいた、エビとマッシュルーム(椎茸)のおかゆ。中華系航空会社はおかゆが出てくるのが嬉しいね。(今回使った航空会社はキャセイパシフィックです)

 

日本に帰って来る便でもまたおかゆ。こっちはホタテでした。

 

 

これはもう日本。あっという間だったな。

 

てことで、足掛け10日の冬休みイタリア旅行は終了しました。

 

若い頃から旅行を続け、最近ではすっかり目的が先鋭化して中世の城塞と旧市街ばかり見て周っておりますが、その目的だったらイタリアはものすごーくピッタリなんじゃないかって気がします。あんなに旧市街が当たり前のようにゴロゴロ残っているなんて、ちょっと、他の国ではなかなかないんじゃ?

 

私はなるべく色んな国に行ってみたいので(現代の領土・領域の縛りにそれほど意味はないとも思いますが)、イタリアばかりに行くことはないと思いますが、イタリアはまず間違いなく再訪しますね。どの国も「また来る」と思ってきましたが、イタリアは行くに決まっている。地名の馴染み度が既に違う。フィレンツェやポンペイにも行かなきゃ気が済まないし、シチリアはいつ行くかと言う時期だけの問題だしさ。そして、小さな町の旧市街を見て周りたいのです。

 

とりあえずはイタリアの最も美しい村リストでも参照して計画を練りたいと思います。(オルヴィエートが村扱いされていたり、ブラッチャーノが入っていなかったり、多少難を感じるものではありますが)

 

2019/1/5

 

では次に目指すのはバチカンです。それなりの距離がありますので、バスとか使うといいんでしょうけど、それももったいない。だって、歩いていく最中にこんなものとか…

 

 

こんな景色が現れ続けるんですから…。現れる、じゃなくて、現れ続ける、なんですよ。もうずーっと遺跡や歴史的建造物があるんですよ、道すがらに。

 

 

この頃になると「すごい」と言うより「異常だ」と思えてきました。「普通じゃない」のはもちろんですが、もう「何かおかしい」くらいの気持ちに。今までだってそれなりに色々な国の古い歴史ある都にたくさん行ってきたつもりです。でもどの町もこんなんじゃなかった。ローマは今までに行ったどんな街とも違う。密度がすごい。街を構成する物体にしみ込んでいる歴史の濃度がすごい。苦しくなってくる。

 

 

後で野本さんにこの話をしたら、「あの街で暮らしていこうと思ったら強くなかったら無理」という意味のことをおっしゃっていました。野本さん自身、ローマで暮らしていたけれど少し疲れを感じてブラッチャーノに移住した人。その疲れは、人が多い首都だとか、ビジネスシーンが苛烈だとか、そういうのとは違うのでしょうね。私は一晩いただけでローマの圧にやられました。

 

たぶん、「遺跡を見て周るぞ!楽しみ!」みたいな意気込みがあったら違ったかも。私は今回はローマを見て周る気は特になかった。時間もあることだしせっかくだからと散歩に出ただけ。筋肉に力を入れていない時に腹パンされたようなもんですかね。あと、ある友人が言うには「歴史や遺跡に大して興味が無かったら圧も感じなかったんじゃないか」と。そうなのかも。

 

最近にも、野本さんのお客さんの一人は、ローマに遊びに来たけどリラックスできなくて「今からツアーを組んでください!」と連絡してきたそうです。そしてブラッチャーノに逃げてきて、のんびり過ごしたんですって。何かわかる気がする。

 

ここはヴェネツィア広場。

 

テベレ川の向こうにサン・ピエトロ大聖堂が見えてきた… きれいだなあ。

 

その前に… って左の写真と右の写真は関係ないんですが。右の店で晩ごはんにしました。

 

 

地元の人で賑わっている感じ。もちろん観光客もたくさんいるでしょうけど。

 

ハムとモッツァレラチーズだったけ… 美味しかった。

 

そして、そーしーて! 辿り着きました…

 

バチカンにー!

 

コロッセオもだけど、バチカン… 来ちゃったよついに…!

 

これまで小説や映画や漫画で何度も見てきたバチカン。実在することは知っているけど、どこかもう記号のようになってしまっていた感があるバチカン。いつかはローマに行くこともあるだろうからバチカンも訪れるだろうとは思っていました。今回、ローマに一泊するからバチカンに行ってみようと思ったから来たんです。でも、本当にバチカンに自分がいるって事態が… どこか信じられないような…。

 

こちら、バチカンのプレセピオ。野本さんがブログで紹介してくださっていたので「これは見たい」と思っていたものです。サンドアートなんですよ! さすがに凝ったことをしているなあ。

 

救い主たる嬰児はハレーションを起こしていらっしゃる…

 

警察車両が停まっていましたわ。地元警察、自治体警察、軍警察…。

 

いつかは本当に、中にも入ってみたい。

 

なんという壮麗さ…

 

この巨大さ…  異常なほど、人間の暮らしからはかけ離れた巨大さにすることで、神の威光と神への敬意を表すのですね。

 

バチカンと言えばスイス・ガード。あのカラフルな姿は見られませんでしたが、ダークグリーンの外套に身を包んで立っている姿は大変フォトジェニックでした。

 

地下鉄でテルミニ駅まで戻った後、一杯やりにいったお店。

 

z2019/1/4

 

さあ、見えてきましたよ、コロッセオ! たった1晩だけの滞在なら、コロッセオを外からだけでも見ておこうと思っておりました。

 

さすがにここら辺は見物に来た人でいっぱい。道端でしょーもないお土産(キラキラ光る棒とか)を売る人たちもいっぱい。こういう光景は他の町では見かけなかったな。

 

やっとここに来れたなあ… と。円形競技場、最初に見たのはスペインのイタリカでしたかね。あの時の妄想の楽しさは忘れられない。それからクロアチアのプーラやチュニジアのカルタゴ…。そして今回の旅行で見たスートリ。それぞれに素晴らしかった。でもやっぱり、このコロッセオは別格ですよね。

 

この部分が好き。やっぱり立体的に構造を見るのが楽しい。

 

入りきらない…。この周りの掲示板に建築の構造についての説明があって面白かったです。

 

コロッセオの脇にあるコンスタンティヌスの凱旋門。普通ならこれだけで一つの町に観光客を呼べるよね。ここではもうコロッセオの脇にある門くらいの扱いだけど…。

 

いつか改めて出直しますよ。夜に傍を通るだけでもう、すさまじい…。

 

パラティンの丘を登っていきます。サン・セバスティアノ教会の門も美しい。

 

ずんずん上っていったらこんな通りが…。めっちゃ気になるやんこれ。

 

サン・ボナヴェントゥラ教会。1689年に建てられたものなのでそれほど古くはないんだけど、シンプルな外観は私好みだわー。

 

中は外見に比べたらずっと華麗だけど、オルヴィエート大聖堂やサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂みたいな凄まじさがなくて、ホッとするよ…。これくらいでいいんじゃないの、祈りの家ってさあ。

 

ちなみにこの教会の内部にはセンサーが付いていて、こちらの動きを感知すると聖歌が流れます。サービスいいと言うか、むしろ省エネなのか。しばらく座らせてもらってゆっくりとこの小さな美しい教会の空気を楽しみましたが、音楽が終わるたびに腕を振って再スタートしてもらいました。

 
聖ボナヴェントゥラ? それとも聖フランチェスコかしら? こういう時、素養がないのが恨めしい。手の甲には主イエスと同じ傷が…

 

告解室は両脇にありました。

 

素朴な感じのプレセピオ。

 
偶然に通りかかった教会でこれほど満ち足りた気分になるとは期待していませんでした。所詮私は異教徒ですから(と言うより私は特定の宗教を信じているわけではないのですが)、正しい意味での感動などあるわけないのですが、ここは本当に素敵な教会でしたよ。

 

丘を下って帰っていく最中に見えた何か。もう何が何だかわからない。そこら中にあるすごいもののうちのひとつ。

 

2019/1/4

 

ローマでの宿はホテルマリエレン。ローマ・テルミニ駅から二筋目という絶好のロケーション。下町だからざわついた界隈ではあるけど、その分遅くまで人がいるので却って安心です。

 

外観を撮り忘れたのでストビューで。

 

ブラッチャーノ、ヴィテルボ、チヴィタ・ディ・バニョレージョ、オルヴィエートと趣のある宿を選んできましたが、ローマではとにかく交通の便と料金の安さが優先です。この立地でバス・トイレ付きシングルが7,000円! ここら辺はそういう宿がたくさんあるんですよ。ローマってそうなのか~。

 

趣きはゼロですが、機能的で便利。お茶もちゃんと備えてあるし。

 

 

ローマには夕方に着いて翌朝にはもう空港に向かうことになっておりました。初めても同然のイタリアでローマをほぼ素通りって感じですが、ローマを駆け足で見るのも嫌なので、いつかまた別の機会にゆっくり日数を取ろうと思いましてね。

 

『初めても同然』と言いますのは、以前にクロアチアのプーラから日帰りツアーでヴェネツィアに行ったことがあるからです。現地滞在時間6時間と言う駆け足っぷりでしたが。

 

で、一晩しかないけれど、せっかく近いんだからコロッセオとバチカンを外から見物するくらいはしておこうと思いまして、お出かけしました。

 

で、宿からコロッセオ方面に向かって歩き出してすぐ通りかかって入ってみたのが、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。ローマで一番高い鐘楼を持つ教会です。てゆか空がまるで証明写真のバックみたいな色に撮れとるな。

 

サン・ピエトロ大聖堂など、教皇が建築させたローマの四大バシリカの一つだそうです。最初の建築は4世紀。現存する建物は431年に建て直されたものが原型で、 ローマのバシリカの中で唯一、当時のオリジナルの構造が残っているのだとか。

 
法王の威光を示すためにも絢爛豪華にする必要があるんだろうなあ。

 

全然知らんまま入ったんですよね。たまたま通り道だっただけで。入ろうとしたら手荷物検査があったので、えらく警戒厳重だなあと思ったけど、それも当然だったのね。

 

国際都市ローマの四大バシリカの一つですから、神父様もグローバル対応。告解室の扉の上に「スペイン語」「イタリア語」と対応言語が書かれている。他の告解室には「英語」とかもありました。

 

素敵なトンネル階段だ!と喜んで撮ったら、後で知ったことには、「ボルジア階段」と名が付いた名所でした。ロドリゴ・ボルジアがこの建物に愛人を住まわせていたとか。ストビューで昼の様子も見たけど、夜の方が雰囲気あるなあ。ちなみにここに写っている人たちは、修学旅行か何かで来ているらしき子供たちでした。

 

ボルジア階段を上ったところにあった教会に適当に入りましたら、それも重要な教会でした。サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会。『鎖に繋がれた聖ペテロ』教会です。

 

自分が入った教会の名前すら知らずにいたもんで、これも後から調べて知ったけど、上の写真の真ん中辺でハレーションを起こしている展示物、あれは聖ペテロがエルサレムで繋がれていた鎖と、ローマのマメルティーノ牢獄で繋がれていた鎖なんですと。


死を思え…的な?

 

ミケランジェロによる角の生えたモーゼ像。

 

これはさすがに詳しく説明が書かれておりました。

 

偶然に入った教会がすごく重要な教会だった… と思ったけど、むしろ、石を投げたらすごく重要な教会に当たるってくらい、キリスト教的に重要な建築物がひしめいているんだろうね。ローマと言う街は。

 

2019/1/4

 

時間があったら見たいなと思っていたのがこのサン・パトリツィオの井戸。ケーブルカーの駅からもすぐの場所にあるから、30分くらい余裕があれば充分に見てこれる。

 

って、まず他人の写真を貼る私。(By Fantasy - Own work, CC BY-SA 3.0, Link

 

これ↑は、アルボルノス要塞の端から見える光景ですね。こっち側の端っこまでは歩かなかったんだよな。しくったわ。

 

深さ53.15メートル。下りるのはいいけど、上って来る時のことを考えると40リットルのバックパック(オリーブオイルやワインが入っている)を背負っていくのが嫌だったので、井戸のチケットを売っている観光案内所で荷物を預かってほしいとお願いしました。基本的には荷物預かりはしていないようでしたけど、私の荷物を見て「仕方ないな」と思ってくれたのか、カウンター裏に預かってくれました。

 

 

インドの階段井戸みたいな華麗さはありませんけど、堅牢で見事。

 

二重螺旋になっているので、空の容器を下げて下っていく人と水を入れた容器を抱えて上っていく人がぶつかることがありません。よく考えられている。会津若松のさざえ堂と同じだね。

 

 

法王クレメンスの命令で作られたもので、1527に掘り始め、完成したのは1537年だって。クレメンス7世は、神聖ローマ帝国皇帝カール5世の傭兵隊のローマ侵攻から逃れてオルヴィエートに避難しました。法王はオルヴィエートが包囲された際に水不足に苦しむことがあってはと恐れたのでした。もっともクレメンス7世は1530年にはカール5世と和解し、1534年に亡くなっているので、この井戸から汲まれた水を飲んだことはないのでしょう。

 

 

井戸の底で人がいない写真を撮りたかったけど、若者のグループがキャアキャアと順番に、それも何度も自撮りを楽しんでいたので、こりゃ無理だと諦め。

 

底から空を見る。ここまで深く掘らないと水に行きつかないって、昔は本当に大変な生活だったんだよね…。今でも同じような生活の場所はあるわけですが。蛇口をひねれば水が出る現代の日本の生活が恵まれているんだ。

 

出は地上に戻っていきます。バックパックを預けてきて良かったと心から思いました。

 

井戸の外、テラス部分からの眺め。正面はアルボルノス要塞の端っこです。あそこから撮れば1枚目みたいな写真が撮れるんだと思う。

 

観光案内所でお礼を言って荷物を引き取り、またケーブルカーで降りてきて、今度は鉄道駅へ。ここからローマまで電車に乗るの。

 

 

ここまではタクシーかバスしか使っていないので、鉄道は初めて。切符を買った後に機械に切符を差し込んで打刻しないといけないんだけど、やり方がわからなくて、近くにいた現地の男性に教えてもらった。(これはローマで撮った写真ですが)

 

実は電車が50分遅れたんですよねー。だから井戸に行ってこれたんだけどさ。

 

ローマまでは1時間くらい。

 

快適な道中でした。

 

2019/1/4

 

マッジョーレ門を入ったところにあるマルコリーニ通りから、門の上に上がってみた。

 

カーヴァ通り。

 

北の方を眺める… この景色を見るためだけにでもマッジョーレ門まで来るのはお薦め!

 

門の上の道を南に進んでみる…

 

逆光がひどくて門がまともに撮れぬ…。

 

ローマ門。12世紀のペルトゥーサ門があった場所に新しく1822年に建てられた。…200年前なんてつい最近みたいな感覚になってくるよね、イタリアを旅行しているとさ…。門の上に乗っているのはオルヴィエートの紋章にある鷲と鵞鳥だって。

これね。

 

ローマ門のところで東に折れるようになっている。

 

ヴィーコロ・マルコリーニ・リーパ・セランチア。通りの名前だよね? ここら辺にも宿があるよ。こういう場所に滞在するのもいいだろうなあ…。中心から離れているからこその雰囲気があった。

 

デ・ラニエリ広場に出ました。手前が何かの研究所らしい。向こうのかっこいい建物には銀行が入っている模様。こんな建物がそこら中にある。

 

レプブリカ広場のサンタ・アンドレア教会。教会も素敵だけど、この十角形の鐘楼がすばらしいね。教会は12世紀からのもので、鐘楼は15世紀だって。教会の地下にはエトルリアやローマの遺跡があって、ガイドツアーで見れるらしい。

 

ポポロ宮。ポポロとはピープルのこと。1250年に任命された市民隊長というお役人さんの住まいだった。のちには市長の住居となり、今ではカンファレンスセンターだって。一般には開かれていない。

 

前夜に晩ごはんを食べたレストラン。パーチェ通りにあります。

 

では、モーロの塔に上ってみよう。なんか壁の紋章がちょっと、気持ち悪い感じだな。

 

エレベータで上れると聞いていたけど、ほんの少しだけがエレベータで、あとは階段だった…。

 

47メートルの頂上からの眺め。西の方角。サンタ・アンドレア教会の鐘楼も見えているね。

 

これは北か。ポポロ宮が見えている。

 

先に高いところに上って全体像を把握してから街歩きするという人もいるけど、私は先に歩いて後から「さっき行ったところだ!」とか確認する方が向いている。先に上から見ておいても、頭の中に整理された情報として残らないのよ…。

 

上から見ているだけじゃ、こういう好みの建物も見えないから、小さな路地を歩いて回らんとね。

 

そろそろオルヴィエートを離れる時間。ケーブルカーの駅まで戻ってきたよ。たぶん戦没者記念碑です。

 

アルボルノス要塞。1364年にアルボルノス枢機卿によって建てられました。詳しく解説してくれているブログがありますよ。「中世のアルボルノス要塞

 

町の西端に行く時間がない人はここからの眺めで断崖を堪能すればよろしいかと。

 
アルボルノス要塞って、他の町にもいくつもあるそうです。「アヴィニョン捕囚」と呼ばれていた当時の教皇のため、法律家にして軍人だった経歴を持つアルボルノス枢機卿は傭兵隊を率い、オルヴィエートを皮切りに反法王派の領主たちの勢力を次々と撃破。ついに法王はローマに戻ることができたそうで。

 

山羊の像。何か説明を読んだ記憶があるけど、思い出せない…

 

ソリアーナ門。かつては町の東の入り口として、マッジョーレ門の次に重要な門でした。最初は Postierla 門という名前だったって。Postierla はラテン語の posterula から来ていて「小さな裏門」みたいな意味だったらしい。最初は小さな門があるだけだったから。要塞を建てた時にこの巨大な門ができたのだ。このくぼみにも法王ボニファティウス8世がいらっさいます。

 

要塞は何度も壊されて建て直されているので、アルボルノス枢機卿が建てた当時のものではありません。昔はお堀もあったけど、ケーブルカーを設置する時に埋め立てたそうな。

 

町の中を歩き回ってばかりいたけど、町の外周を周るコースも整備されているそうです。こちらの方が書いてくれている。「花彩る崖下周遊トレッキング、オルヴィエート」 外から見ると城壁の巨大さがわかって素晴らしいね。