2019/05/01
この日は10時間のアップルクロス半島ツアーに出かけました。私好みのツアーはないかと検索していて、viator で見つけましたもの。ツアー会社は timberbush 。別に viator を通さなくても、直接 timberbush で申し込めるよ。
アップルクロス半島はここね。スコットランドで3番目に標高の高い場所にある道路を通るのが決め手でこのツアーに決めました。公共交通機関では行けない場所だし。

私が周ったルート。Jは、最後に戻ったインヴァネスです。出発地点を指すAがJの下に隠れている。

実はアップルクロス半島って今回まで全然認識していなかったんです。ハイランドらしい景色を堪能できるツアーをと探し、私の希望に一番合致しているツアーとして浮かんだのがこちら。
思い起こせば、こうと決めるまで長い道のりでした。
長年の憧れスコットランドをついに訪れると決めた時、最初は「初回だしおとなしく近場で済ませるか…」と、エディンバラからロッホ・ローモンドに行って、ドゥーン城に寄りつつスターリングに行き、エディンバラに戻るルートを考えました。(スコットランドは2回目以降があると既に想定していた)

次に「だけどやっぱり憧れはハイランドだし!」てことで計画変更。インヴァネスからバスでネス湖やアイリーン・ドナン城で1泊ずつしながらスカイ島に行って3泊し、フォート・ウィリアムを通って南下してエディンバラに行くプランを立てました。ハイランドを回る大定番って感じでしょ。

それから「待って! もしかしたら一生に一度のスコットランドかもしれないんだよ。オークニーはいつかオークニーだけで行くなんて思ってるけど、行かずじまいになったらどうするの!」とスカイ島はやめてオークニーに行くことにしました。ガウェイン卿(と弟たち)が生まれたオークニー(と亡くなったドーバー)はアーサリアンにとっては巡礼の地ですからね。
本当はオークニーに3泊したかったんだけど、カークウォールからはアバディーンへの夜行フェリーが隔日しか運航していなくてね。ストロムネスからスクラブスターに戻ってハイランド周遊に出ることも考えたけど、どっちにせよインヴァネスに行かないと不便なんですわ。あのスクラブスターとインヴァネスの間の4時間バスドライブをまたやってもつまんないしね。で、アバディーンは東海岸にあるし、そこから西の端にあるスカイ島に行くのはやっぱキツイんで、ダノター城を見た後は南下してパースで1泊してスターリングに抜けるか、とも考えました。

が、どうもパースにピンと来なくてさ。やっぱり憧れのハイランドに行くべくインヴァネスに戻ることに決定。
更に言うとこの変更に当たっては、スカイ島に行くならアイリーン・ドナン城に寄れるけど、オークニー諸島に行くなら戻りがアバディーンだからダノター城に行ける。どっちがいいだろう…という悩みもありました。で、スペクタクルという点でダノター城に軍配を上げたのよ。潮が満ちると島になるアイリーン・ドナン城と、断崖絶壁の上の城塞の廃墟であるダノター城… やはりまずはダノター城ですよね…。

By Diliff - Own work, CC BY-SA 3.0, Link

By Qmin - Own work, CC BY-SA 3.0, Link
しかしアイリーン・ドナン城にも未練があり、インヴァネスからアイリーン・ドナン城まで行って戻ってくるツアーとかないかしら、途中でネス湖にも寄れるし、と探しましたが、アイリーン・ドナン城まで行くツアーとなると「スカイ島ツアーの途中でアイリーン・ドナン城に寄る」てパターンしかなくってね。まあ、アイリーン・ドナン城も、ネス湖畔のアーカート城も、せっかくバスで行ける場所にあるんだし、ゆっくり時間を取って見学したいから、スカイ島メインで訪れる時に寄らせてもらいますわ。
前置きが長くなりましたが、こうして行先を決定し、アップルクロス半島を訪れたのです。

地図を再掲しますが、アップルクロス半島ツアーのルートは、ざっくりと言うとこんな感じ。
インヴァネス(A) ⇒ Rogie Falls(B) ⇒ ロッホカロン(C) ⇒
ビーラッハ・ナ・バ(D) ⇒ アップルクロス村(E) ⇒
西の海岸沿いを北上 ⇒ トーリドン湖、シールダイグ湖などに沿って西へ(F、G) ⇒
ベン・エイ自然保護区(H) ⇒ インヴァネス(J)

これは主な訪問場所と写真ストップを記録したもの。
ピックアップは8時半、インヴァネスのバスターミナル。もちろん早めに行きました。…が、それにしたって誰もいない…。時々他のツアーのバスが来て1人、2人のお客を拾っていく(既に乗り込んでいる客は、ホテルとかでピックアップしてもらったんだろうね)。けど、私が指定されたプラットフォームには誰もいない! バスも(出発時間前だからまだ)来ない! ホントにここでいいの? と不安になって、来た別のバスの人に「このツアーは…?」とスマホ画面を差し出して見てもらったら、「うちは違いますよ。どこの会社? ああ、ティンバーブッシュね。ここで合ってますよ、待っていたらすぐ来ます」と親切に教えてくれました。
インドから来ているという旅行者(別のツアーのピックアップ待ち)とお喋りして気を紛らわしつつ待っておりましたら、ほどなく私のツアーのバスが到着いたしました。で、どうして私の他に誰もバスターミナルで待っていなかったのかわかった。
その日は私しか客がいなかったのだ!
プライベートツアーっすか、マジで!? こんなお得なことってあるの!? ツアー会社も大変だな、一人分しか収入がないのにガイドを雇わなきゃいけないんだから…。「○名から催行」とかは、しないんだね。
ガイドのライアンさん曰く、「一人なんて珍しいよ! 普通は少なくても5~6人はいるから。僕は楽できていけどね、いつもならマイクを使って喋らないといけないし、時には声を張り上げないといけない」。そう言えば、シーズンが始まったばかりで、確かこの日がこのツアーが催行される初日じゃなかったっけ? 違ったかな。そんな理由もあるのかもと思ったり。それに、確か毎日催行するわけじゃなかった気がする。
また後で色々と書きますが、このライアンさんが面白い人で、彼の話がこのツアーの大きな魅力ともなりました。このツアーを選んだ理由を問われ、私が若い頃からハイランドの景色にずっと憧れていたと言う話になり、「最初にああいう景色を見て虜になったのは「ハイランダー」かなあ」と言いましたら、「あれは僕のお気に入りの映画だよ!」だって。映画の趣味も合う 笑
剣の訓練する場面で、空撮のカメラが引いていってハイランドの山々が現れていくところ、ホント忘れられない。そう言えば、「ハイランダー」をリメイクする話があるとライアンさんが言っていたよ。クリストファー・ランバートでないコナー・マクラウドなんて… とか言ってたらダメよね。余談ですが、ドラマの方、第1話にしかクリストファー・ランバートは出てこないのに、日本放映時に新聞のテレビ欄にはずっと彼の名前が出ていました。テレビ欄担当者もまさかクリストファー・ランバートが出ないハイランダーシリーズがあるなんて思ってもみなかったってことなんだろうと推察しておりましたわ。
あ、でもさ、映画をリメイクするなら、第1作のラストで明かされる秘密を別のにしてほしい。「そんなもんで世界平和なんか達成できるか!!!!!」と思っくそ突っ込んだわ。
あと、最近の人気ドラマと言えば、の「アウトランダー」の話も。
ツアーを検索したら、やたらと「アウトランダーロケ地ツアー」だらけでさ。大人気なんだなあと感心した。ツアーを探していた頃は私はまだ「アウトランダー」は見ていなくてね。出発直前に「せっかくだから見ておくか」と見始めたの。ライアンさん「ああ、あれもいいドラマだね。……ちょっと、裸のシーンが多すぎるけど」と苦笑いしていました。その時、私はまだシーズン1の途中までしか見ておらず、「そんなに言うほどヌード出てきてたっけ?」と思ったけど、帰国後に続きを見て「なるほど」と…。ちなみにフランス編で飽きて放置中。そろそろスコットランドに帰るようだったけど… カローデンの戦いまでは見なきゃね。
それと、私が出発前に友人にDVDを借りて「マクベス巡査」も見てきたよと言ったら、
「ロケ地はアップルクロスのすぐ近くだよ」
「知ってる、プロックトンでしょ? いつか行ってみたい」
「次にハイランドに来る時に行くといいよ。電車でも行けるから」と。

今回、本当にすぐ近くまで行ってきたんだよなあ。海峡を隔てた反対側の、ストラスカーロンからアーダロックまで行って、そこから内陸を通って「アップルクロス」と書いてある方に抜けていったの。

右下の小さな矢印はアイリーン・ドナン城のあるところ。カイル・オブ・ロカルシュをずっと西に行くとスカイ島です。インヴァネスからバスでネス湖に行って一泊、そのまま西に進んでアイリーン・ドナン城の近くで一泊、そしてスカイ島に行って3泊くらいして戻ってきて、カイル・オブ・ロカルシュから電車でプロックトンに行って一泊、そして電車でインヴァネスへ2時間半。いいかも。3回目はそうする。ちなみに2回目はシェトランド諸島に絞る予定。
全然アップルクロス半島の話を書いていないな…。