萩の旅 15/終:玉木文之進の家と東光寺 | 旅中毒

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2018/2/25

 

いよいよ時間が押してまいりました。心配性なので、萩から新山口へ戻るバスは終バスから一本前のやつに乗る予定にしていたのですが、時間が足りないので終バスに変更。せっかく萩まで来ているんだもの、萩で時間を使わなきゃ!

 

で、目指すは東光寺なのですが、途中に玉木文之進の家もあるので寄っておきました。吉田松陰の叔父さんで、松下村塾を始めた人ね。

 

郊外にポツンとある小さな家… と記憶していましたが、これが小さく見えたんだなと今写真を見ながら感心しているところです。直前に見た伊藤博文の別邸がすごすぎたのか。ここで松下村塾を開いていたんだから、そんなに小さな家のわけがなかったよね。

 

そして東光寺へ。バスの時間がどうこう言うより、東光寺の拝観時間終了が迫っている。早歩きで向かいました。お寺に至る道には人もあまりおらず、もう一日が終りかけているんだなとしみじみ。

 

時間が遅すぎたのか、入り口に人がいませんでしたよ。拝観料を入れる箱だけあったので、そこにお金を投入して中に入りました。

 

1691年に3代目藩主が建てた、大照院とならぶ毛利家の菩提寺で、奇数の代の藩主と令室が葬られているとか。何すかそれ、奇数と偶数で分けてるの? そういうのってよくあるの?

 

何じゃこれはとびっくりしたのがこれ。魚板とか魚鼓とか言うものなんだって。これが後に木魚となったのだとか。宇治の萬福寺にも同じようなものがあるらしい。どちらも黄檗宗です。

 

口には煩悩をくわえております。お腹をポクポク叩くことで煩悩を吐き出させるんだって。

 

大雄宝殿(いわゆる本殿)。……の横。

 

大雄宝殿と庫裏を繋ぐ通路。

 

釈迦如来、脇士迦葉尊者、阿難尊者が祀られている。

 

大雄宝殿の表側。……ここら辺でやっと、自分が正面から入ってこなかったことに気付く。

 

500を超える石灯籠が並ぶ毛利家の墓所とか、見たかったんだけどね、もう時間がなくてね。ダーッと境内を通り抜けるだけで終わってしまった感じ。松陰神社より先にこっちに来たら良かった~。こっちの方がずっと興味深いよ…。

 

鐘楼? もう近づいてじっくり見る時間すらない。

 

駆け抜けるよ三門。

 

でも振り返るよ三門。

 

ここでついに、別の人を見ました。まだ他に人がいた、と安心したんですが、その人は私を見て「あら?」みたいな顔をして、その後はちょっと離れたところで私の様子をうかがっている様子…。もしかして…と思っていたら、はい、職員の方でした。私が総門に近づいていったらニッコリ笑って「ありがとうございました」と言ってくれて、私を送り出した後、総門を閉めていました…。

 

たぶん彼女は総門で受付をしていたんじゃないかしら。で、もう入っていった客はいないはずだったのに、裏から入った私が現れた、と。

 

ここから入るはずだったんだよね。なのに私は、この総門に行きつく前に道を曲がって、庫裡の裏から入ってきたのだ。だって、グーグルマップのピンがそっちに立ったんですものー!

 

さて、後は帰るだけ。来た時は終点の東萩駅まで行ったけど、今回は町中にあるバスセンターから乗り込みます。

 

バスセンターの前にあった渋い酒屋さん。開いていればここでお酒を買ったのに。

 

さて、せっかくだから萩で晩ご飯を食べて帰ろう。てゆか、お昼も食べてない、忙しくて。てことで、周りのお店はと見渡してみる。どうせならお寿司とか、こう、お魚を堪能できるお店がいい。そして、バスの時間が気になるので、バスセンターから近い店がいい。と思ったら、その時間に営業していて良さげなお店がないんですよねえ。結局、バスセンターの前にある旅館のレストランに入ってしまった。おまけにお寿司どころか洋食のお得セットを頼んでしまった。だって老舗のフレンチレストランらしかったので。(後で調べたら創業140年だった。旅館の見学ツアーがあるほどらしい、知らんかった)

 

 

 

いやあ、このお店は当たりでしたね。美味しかった。それに、お値段にそぐわないほど丁寧なお給仕をしてくれました。バスの時間もあらかじめ伝えてあったので、コーヒーも、食べ終わる前に出しましょうかと気遣ってくれまして。猫舌なのでありがたい。

 

そしてバスセンターでササッとお土産を買いこみ、萩の旅は終わりました。

 

最後に、面白かったこと(面白がっている場合ではないのですが)。

 

今回私、新神戸駅から新幹線に乗って新山口まで行って、そこから萩に直行するバスを使ったのです。帰りも同じルート。で、新神戸駅から三宮まで地下鉄に乗ろうと改札にICカードをかざしたところ、ピンポンピンポンとチャイムが鳴るではありませんか。何事かと思ったら、出発日に改札を通る時に急ぎ過ぎたのか、改札を出た記録がついていなかったんですよ。

 

駅員さんに「前はどこまで乗りましたか」と聞かれ、「一昨日、三宮からこの駅まで… ここから新幹線に乗ったので…」と呆然と答える私。駅員さんは、私がぶら下げていた「萩」の大きな文字が入ったお土産の袋をチラッと見て、「…結構です。どうぞ通ってください」。今後はちゃんと気を付けて通ります、ホントに…。すみません。