氷河がある場所ってね… その3 | 旅中毒

旅中毒

バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

そんなこんなでたどり着きました氷河。

旅中毒 ―かくて卑しき道を― border=



アイスランドのヴァトナやアルゼンチンのペリト・モレノとは

比べるべくもない小さなものでしたが、

これからこの上を歩いていくのだと思うと

私の興奮はいやが上にも高まりました。


先に着いていたガイドをつかまえて

「ここから先はどこから登るの?」

とワクワクと尋ねると、


「ここが終点だよ」




……はい?



「え、だって、氷河の上を歩くんでしょ?」

「氷河の上は歩かないよ。

 そう言うツアーもあるけどこれは違うよ」



氷河を歩くツアーじゃなくて、

氷河まで歩くツアー?


話が違うよ~!!




「だって私、氷の上をトレッキングしますねって確認して

 このツアーに申し込んだのよ!」

「それは……たぶん相手が間違えたんだと思うな…」




そりゃないでしょ…。

氷の上を歩くのでなければ、ペリト・モレノを訪れた後に

こんな小さな氷河を見に来たりはしなかったでしょう。


フィヨルドクルーズだってノルウェイで何度もやったから、

別にここでやりたいと思ってなかったし。



ガッカリしている私をガイドは慰めてくれましたが、


「氷河の上なんて歩くもんじゃないよ。

 この間、氷河の上を歩くツアーに参加したイタリア人の女の子が

 滑落して死んじゃったんだよ」


そういう慰め方もどうなの…。




プエルト・ナタレスに戻ってから私は当然ツアー会社に

文句をつけに行きましたが、

昨晩私に間違いを教えた担当者はいませんでした。


受付にいた女性に事情を説明しましたら

彼女はたいそう申し訳ながって謝ってくれて、

心配そうに訊いてきました。



「じゃあ今日のツアーはつまらなかったかしら…?」

「……いや……かなり楽しかったけど……」


ええ、ええ……

クルーズもトレッキングも楽しかったよ…。

ガイドは愉快な奴でいろんな話をしてくれたし、

一緒に行った子とずっと仲良くお喋りしていたし。

クルーズではイルカが追いかけてきたし、
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地層マニアには垂涎ものの光景も出ずっぱり。
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鳥がお好きな方にもたまらない。
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ちょっとアップで。
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パタゴニアの美しい自然を堪能できるツアーでした。



意地でも氷河に登ると言って氷の塊の上によじ登ったし。旅中毒 ―かくて卑しき道を― border=

楽しかったとも。




だから別にお金を返せとかそういうことは言わないけど、

間違いは間違いだから、次から気をつけてね!


とお願いして、私は退出したのでした。


それにこういう時、

元はと言えば、スペイン語を話せず英語で話した私が悪い…

と思って弱気になっちゃうんですよね私。



そしてさらに


つづく

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