多摩児童相談所へ ~フォスタリング機関って何?~ | いおく美里です!

いおく美里です!

前県議会議員のいおく美里です!

こんにちは、
特別養子縁組で子どもを持つ事を目指す
前奈良県議会議員のいおく美里です。

昨日のアポイントの電話から
日を待たずの次の日。

多摩児童相談所へ相談にやってきました。
相談。
と、いうより、
特別養子縁組について色々お話を聞きにやってきたのです。

多摩センター駅から、歩いて10分。
団地の一角にある児童相談所。

外観は、
レトロでおしゃれなホテル
歴史ある企業の保養所
という感じ。

入るのに

入り口に入り、
お約束していた「フォスタリング機関」の方をお願いしました。

本日、ご対応をいただいたのは
フォスタリング機関の方お二人。

「東京都」の里親制度について
「東京都」の特別養子縁組制度について
お話を伺いました。

子どもの養育においては、家庭における養育が最優先されます。
児童相談所は、子どもが家庭において健やかに養育されるよう、
実親や親族を支援します。

一方で、親の虐待や病気などの理由によって親元で暮らすことのできない子どもが、
4万2000人以上います。

こうした子供については、里親やファミリーホーム、
児童養護施設、乳児院などで養育を行います。

こうした仕組みを「社会的養護」といいます。

親元で暮らすことができない子どもを、
社会的に(つまり公の力を使って=税金を使って)養育することを
社会的養護という。

社会的養護の中には、
1)施設型(乳児院、児童養護施設)
2)里親型
と大きく二つに分けられる。

今、
できるだけ里親型支援へと進められているが、
数でいうと里親さんの元で過ごす子供は6000人程度。

圧倒的に施設が多いのが現状です。

とはいえ、
過去10年間で里親委託は2倍増
施設は、2割減と
どんどん里親へのシフトが進んできています。

子どもは
安定的に、特定の大人から、
たっぷりの愛情を与えられて育てられるのが大事!
だから、実の親でなくても、親権が実親にあっても
(施設より)里親家庭の元で養育される方が子どもにとっても良い。

国は、
社会的養護のうち、
75%の子どもたちを里親さんの元で育つような目標を立てています。


いくら里親さんの数が10年で2倍に増えた、
といっても、
(今の社会的養護の数が変わらないとすると、)
目標の里親委託は3万人以上。

今の6000人から、5倍の数が必要になります。

一番のネックは、里親さんの不足。

そこで、「フォスタリング機関」という方々が
登場するようになりました。


フォスタリング機関は
ものすごく耳なじみがない言葉ですが、

フォスター(Forster)
育てる、養育する
という意味の英単語とのことです。
そこから、フォスタリング機関とは
「里親支援を行う機関」

・里親のリクルート
・里親登録業務(講習会の開催など)
・里親さんの支援
 (日々の子育ての悩みや、養育の中での困りごとの解消に向けた支援)
など里親さんにかかわることすべてを支援します。

そう、
これは、児童相談所がやってきたことなのですが、
マンパワー&専門知見の導入ということで、

フォスタリング業務に民間の力を入れることができるようになり、
包括的な委託が行えるようになりました。

私が、「フォスタリング機関の〇〇ですー」と昨日お電話で
名乗ってもらって、
「???」となったのは、
このフォスタリング機関が奈良県にはないからなのです。

こうした民間の力も使いながら、
もっと充実した支援が行えるようになれればよいなぁと思いました。