令和5年9月土曜健康サロン
テーマ:「生きるために食べる」
講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生
一品料理:「大地の恵みのスープ」
晴天に恵まれて、今回は15名の参加者での開催となりました。
テーマは「生きるために食べる」
コロナ感染拡大時にはソーシャルディスタンスが推奨されたが、
その影響は大きかった状況にあるとの事。
身体的社会的フレイルで、孤食などによる食事摂取量の減少で低栄養になり、
また、サルコペニアなどの進行で身体的フレイルも出現し、
筋力活動量の低下でエネルギーの減少…とフレイルサイクルが深刻になったそうです。
食べないと痩せる=筋肉量の低下が心配されるが、
肥満パラドックスの概念からみると、
痩せは死亡率が高く肥満は死亡率が低いとのデータがあり、
肥満は糖尿病などの生活習慣病リスクは高いが、
必ずしも健康寿命とは一致しない、
高齢者は70歳過ぎたら
「しっかり食べる」ギアチェンジをしていくことが大事
と話されました。
また、高齢者において、老化であるか病気であるかは診る方向で捉え方が異なり、
75歳頃からは老化は個人差も大きく、
決め手は「筋肉量」で、しっかり食べて
運動していくことが大事であると話されました。
そして、現在は「治す医療」ではなく、
個々の生き方を実現するための考え方や
「治し支える医療」への地域包括ケアで、
年を取ると共に生き方に対する配慮や
QOLの向上を見つめていく事が大切であると話され、
とても感慨深く感じました。
※QOL…Quality of life(クオリティ・オブ・ライフ)の略称。
日本語では「生活の質」と訳され「生きがい」「満足度」という意味がある。
栄養部からの一品料理の紹介は
玄米が柔らかくて食べやすくなっており、
根野菜がたっぷり入った栄養満点のスープでした。
参加者の方も大変喜ばれた土曜健康サロンとなりました。
レシピはこちら↓
地域交流推進室 た