松岡美術館で開催中の「開館50周年記念 おいでよ!松岡動物園」展へ行って来ました。
同館は、1975年11月25日に新橋日比谷通りに開館して、今年で50周年を迎えます。
それを記念し、3期にわたり松岡コレクションを様々なテーマで紹介しています。
第2弾となる本展では、松岡美術館が松岡動物園になります。
古代エジプトの神々から近代日本の巨匠が描いた動物まで、古今東西のコレクションから選りすぐりの「いきもの」たちが一堂に会します。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 古代エジプト 神様になった動物たち
第2章 世界の動物さんたち大集合
第3章 動物と人 描かれた動物たち
第4章 ヒトが描いたヒト
第1章では、古代エジプトにおいて、神様になった動物たちが紹介されています。
悪霊や病気から人や家を守る力があると信じられてきた、猫の女神《バステト》や、天空と王権を守護する神様、《ホルス》など、神格化された動物たちが出迎えてくれます。
数千年の時を超えた神秘的な動物たちに、古代の信仰心に思いを馳せることができます。
《バステト女神頭部像》(エジプト 末期王朝時代 紀元前664-332年頃) 松岡美術館
《ホルス》(エジプト 末期王朝時代 第26王朝 紀元前664-525年頃) 松岡美術館
第2章では、中国・唐時代の《三彩馬》や、世界各地で出土した動物がモチーフの工芸品が紹介されています。
同じ動物でも、文化や時代によって表現がいかに異なるかに気付かされます。
《三彩 馬》(中国 唐時代 7-8世紀) 松岡美術館
《馬》(ギリシア 紀元前6世紀頃) 松岡美術館
第3章では、横山大観や円山応挙など、巨匠たちが描いた動物作品に出会うことができます。
その柔らかな毛並みや生命感が、見事な筆致で描かれています。
円山応挙《猿鶴ノ図より鶴図》(江戸時代 18世紀) 松岡美術館
横山大観《木菟》(1926年頃) 松岡美術館
また、ヒトも動物です。
第4章では、ヒトが描いたヒトの作品が紹介されています。
ルノワールやモディリアーニ、ローランサンなどの名画も鑑賞することができます。
同館所蔵の近代西洋画を満喫できる、贅沢な空間です。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《リュシアン・ドーテの肖像》(1879年) 松岡美術館
アメデオ・モディリアーニ《若い女の胸像(マーサ嬢)》(1916-17年頃) 松岡美術館
本展は、ただ動物作品を集めた展覧会ではありません。
それぞれの文化や時代の中で、人々が動物にどのような眼差しを向けてきたのかを発見することができる、希少な展覧会です。
動物好きな方はもちろん、美術ファンまで幅広く楽しめる展覧会となっています。
会期:2025年6月17日(火)〜10月13日(月・祝)
会場:松岡美術館 展示室1・4・5・6
〒108-0071 東京都港区白金台5-12-6
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)