1カ所通行止めになると~浜通り編~ | 浪江のニガヨモギ

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福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

ひと月くらい前の金曜日、

例の、福島第一原発の周りの道路は、

雪のため、ものすごーーーーい渋滞になりました。



雪が積もりはじめたのは昼過ぎ。

だから、朝は、原発周辺で働く、収束作業の人も、除染の人も、普通に出勤。

そして夕方、マズイことに金曜日だったため、

単身赴任の方々は東京や仙台方面にどうしても帰りたい。



交通量が一番多い金曜の夕方に、大雪がぶつかったのでした。



僕も、親の避難先に帰る予定だったので、

交通情報をこまめにチェックしてたけど、

まず、磐越道の一部が通行止めになったので、いわき経由のルートを諦めました。



ま、どこでも同じかもしれませんが、

1カ所渋滞や通行止めになると、逃げた先も渋滞になります。浪江周辺は。



なぜかというと、

まず片側1車線のところが圧倒的に多いから。



例えば、並行して走る高速から一般道に、全車が流れ込んだりしたら

キャパ的に、はけないです。



そして、高速道路も片側1車線のとこが多いので、

一回の事故で、上下線とも不通になる可能性が高い。

一般道も同様。



んー、だから、まあ、

原発が作られるような田舎で災害が起こったら

ふつうどこでも片側1車線なので、渋滞必至ってことです。



実際四年前がそうだった。

まず避難するのが大変。

避難できずにぎっしり車が詰まっている道路上を、

原発事故の収束のために、何かを輸送して解決!なんて、絶対できないです。



その辺をうまく書いていたのが若杉洌さんの、原発ホワイトアウト。

柏崎原発を、大雪・寒波が襲い、トラブルが発生した場合

外部から何かを運んで、解決なんてできっこない様子を描写してます。



だいたい田舎の人は、天気が悪いと家に引っこんでいるので、

そんな人たちが、天気の悪い日に逃げようとしても、事故る可能性が高い。

だから、あそこで事故が起こったら、どっちへ逃げるか、を

事前にシュミレーションしてた方がいいと思います。




ちなみに大雪の日の僕はどうしたかというと、

浪江~那須方面に向かうために、真逆の仙台を目指しました。

既に1カ所通行止めがが発生したいわき周辺が

大渋滞になることはになることは明らかだったので。

だったら、高速道路で回り道したほうがいい。



ところがなんと、仙台方面でも交通事故発生。

だから、豪雪地帯の飯舘を西へ向かい、東北道を目指しました。



これは結果論ですが、

豪雪地帯は、雪かき技術も、運転技術も高いから、

大雪でも事故の可能性が低いんですね。

しかも放線量が高いので、交通量がそこまで多くない。

結果として、親の避難先まで、いつもの2割増ぐらいの所要時間で付きました。



福島では最近、県が、原発事故時の避難ルートを作成したんですけど、

あんまあてにしないで、自己シュミレーションしとくことをお勧めします。