温泉で、どこから来たの?と聞かれて 2 | 浪江のニガヨモギ

浪江のニガヨモギ

福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

前回の続きです。

2,30人のおばちゃんのうち、

かしましいタイプの方々が粗方いなくなったので、

一応前を隠しながら、巨大風呂の探検を始めました。



やっぱり、ぬるくて、寒くて上がれなかったので、

「お湯の吹き出し口ってどこですかねー」

「あ、ここ、ここ。ここに来ればあったまるよ」

とか言いながら

残り7,8人のおばちゃんたちと

おしゃべりが始まりました。

しばらくは温泉談義に花が咲いたのですが、



『お兄ちゃんはどこから来たの?』

と微妙な質問が・・・

まあいろいろ考えましたが、

『浪江です』

と率直に答えると、

3,4人のおばちゃん達がササーッツと上がっていき、

残り4人。



文字通り隠すもんも何もないので

『お兄ちゃん、浪江ネタでしゃべろっか』

という雰囲気になったのですが

またまた、アクシデントが発生。

ひとりのおばちゃんの

『避難民は月々10万貰ってムカつくーッ!』

という演説が始まってしまいました。