温泉で、どこから来たの?と聞かれて 1 | 浪江のニガヨモギ

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福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

警戒区域内に住んでいた人は、

原発事故が起きたとき、

基本的に西へ西へと避難しました。



その初期の避難の流れのままに

今も福島県の中通りや会津に住んでる人が多いのですが

良かったことは、温泉が多いことですね。

車で30分くらい走ると

どこかしら有名温泉に当たります。



歴史のある有名な湯船は

混浴のことも多いのですが、

本当の地元じゃないので、

わりと気軽に入れます。

街でよく会う人の(に)、裸を

見たり見られたりするのは抵抗がありますが

確率的にそういうこともあまりないので、

温泉の価値の方が上回ります。



ちなみに僕は、幕川温泉のヒョウタン風呂が好きです。

樹齢800年?のケヤキの大木を

ひょうたん形にくりぬいた野天風呂です。

おばあちゃんたちに囲まれることが多いですけど、

まあまあぬるいので、寒くてなかなか上がれないために、

退散できず、

結局、

バアちゃんたちとにぎやかにしゃべることが多いです。



先日も、父と、ある有名な秘湯の千人風呂へ行きました。

が、アクシデント発生。

大雪の、平日の昼間に、すいているところを狙っていったのに

先客がドワッといらっしゃいました。

おばちゃんたち2,30人。

「何で男の人が入ってくんのよー」

「あ、でも、

 私たちのツアーの中の男性は午後しかダメだけど

 一般客の人は分けてないって、受付の人が言ってたじゃない」

という声が聞こえてきます。



そこは40畳ぐらいの巨大風呂で、常時混浴らしいのですが

有名なだけあって、

東京から、日帰りバスツアーの団体がよく来るらしい。

東京発の日帰りバスツアーはリピーターが多いらしく

結果、顔見知り同士で、全国の温泉場に行くことになるので

行先に混浴温泉が含まれている場合は

男女別に時間帯が分けられてるそうです。



まあ今回の温泉はスッゴク寒いところにあるので、

湯気で視界が全く利かないんですけど、

微妙な雰囲気だったので、

端っこの方でしばらく静かにしていました。



つづく。