寸鉄9 0選Ⅴ 新自由主義(ネオリベラリズム) 始点 罠
Ⅴ―1 新自由主義(ネオリベラリズム)
11 ○ サンデル「実力も運のうち~能力主義は正義か?」
「運」でえた富を「実力」で得たと勘違いした傲慢なエリートがあらゆる権力をぎりアメリカの民主主義は多様性を失い活力を失ってきた Ⅲ p55
☆「Z世代のアメリカ」三牧聖子、NHK出版新書 8・12
12 「壊れゆく世界の標」チョムスキー、NHK出版新書 9・16
1 ○レーガンが初期に着手した政策にタックスヘイブン(租税回避地)と自社株買戻しの合法化(タックスヘイブン株)p21
Ⅱ ○知的財産権 クリントンが残したネオリベラリズムへの素晴らしい贈り物の一つ
↓↑
ベイカー 知的財産権をどうすればとりのぞけるか、提案 p63-4
Ⅶ ○◎不平等の問題は大昔から存在するが、多くはこの40年ほどの、一般国民に対するネオリべラリズム攻撃から生まれたものだ。P241
13 「蜂起 詩と金融における」べラルディ、水声社 12・11
○ わたしたちの時代の後半は福島の出来事によって徴されている。P336
○後期近代においては、若者に対する甘言と老人への蔑みが広告の本質的な特徴となる。
○◎金融は、富の脱領土化によってもたらされるものである。P93
○風向きが変わり、労働者の運動が敗れたとき、新自由主義は、資本主義の攻撃性の波にイデオロギーを供給した。P186
〇今日の新自由主義の順応者は、68年世代のひねくれた相続人だ p187
Ⅴ―2 始点
21 チョムスキー
Ⅵ ○◎市民的不服従(良心に基づき従うことができないと考えた特定の法律や命令に非暴力的手段で公然と違反する行動)p231
Ⅶ ○◎古きものは死にゆき、若きものは生まれ得ぬ。この空白期間には多くの恐ろしい事実が現れる」(グラムシ、1930年代初め)p264
「壊れゆく世界の標」チョムスキー、NHK出版新書 9・1
22 ○◎〈過去をコントロールする者が未来をコントロールするというオーウェルが正しいとするならば、現在をコントロールする者が、未来を人類にとって住みがたい、また、住めない場所にしてしまうことがないよう、彼らに過去の操作を許さないことが至上命題なのだ。ℙ449-51 結び
「近代とホロコースト」バウマン 9・27
「記憶する義務 しかし何を?」2000年版へのあとがき
23 明晰さは太陽に最も近い傷だ
【ルネシャール 詩・生涯】
○◎そこ(抵抗運動の最中の日記)では、ナチズムの神話からの解放のために明晰さが求められる。この明晰さは抵抗運動自体にも向けられ、ナショナリストの特徴を排除する。
(略)この明晰さは苦痛を伴なわずにはいない。だからこそ「明晰さは太陽に最も近い傷だ」と述べられる。P535
◇「明晰さは太陽に最も近い傷である」という詩行を知ったのは、1970年頃のことである。『壁は語る』というパリ五月革命の落書きの写真集に載っていた。それが平野啓一郎の小説『マチネのあとで』を読んでいて、ルネ・シャールの詩行だと知ったのは、2010年代も後半、実に半世紀近くあとのことである。平野さんの小説でも「謎めいた」詩行として登場するこの詩の解釈がここでは試みられている。
「ルネシャール全詩集」吉本泰子訳、青土社 7・19
24 【シットインのおこり】
○グリーンズボロ事件 ノースカロライナ州 1960年2月1日、黒人単科大学の4
人の1年生が、下町にある白人専用の軽食堂で席を取ろうとした。彼らはサービスを拒否された。彼らが立ち去ろうとしなかったので閉店してしまった。翌日も彼らは出かけて行った。その後、連日他の黒人がやってきて黙って座っていた。p753
「民衆のアメリカ史 下」H・ジン、TBSブリタニカ 11・16
25 「シジェク、革命を語る」青土社 7・6
[15 プロレタリアートの立場を具体化する]
○◎今日、もっとも貧しい人々は、働く人ではなく、失業している人、排除されて
いる人など p98
〔26 貧民街の政治化〕
○◎プログラムのないある種の純粋な反抗=「交換的コミュニケーション」
情報を伝えることではなく、「私たちはここにいますよ」というシグナルを送ることp163
○◎新しい解放の政治は、特定の社会的な行為者によるものではなく、様々な行為者たちを爆発的に結びつけるものとなるp166
[28 暴力的な市民的不服従]
○存在した暴力は、象徴的暴力だけ ◎通りを歩き、当局をないがしろにするp174
〔29 象徴的暴力の正当性〕
○◎権力を無視することが必要な条件においては、それを試みることは人々の権利である→組織的に権力を無視するという点でとてつもない力をもっているp181
[34 不可能なことは起こる]
○◎「あらゆることは可能である」ではなく「不可能なことは起こる」(ラカン)
○一つの答え
◎「現実主義者たれ、不可能なことを求めよ」結語:68年5月のモットー
◇『壁は語る』をふりかえると、中ほどに次のように載っている。
◎「現実主義者であれ。不可能事を要求せよ。」と。
Ⅴ―3 罠
31 「金融緩和の罠」
◇二章 積極緩和がもたらす副作用 河野龍太郎 →発言はKで表示
○K経済の実力そのものが落ちたときに、貨幣供給量を増やすことでなにか改革することができるか→むしろ逆効果p92
○Kバブルとその前後という現象は、本当にエコノミストや政策当局者の目をくらませてしまう程強烈p107—8
○K泥沼の価格競争におちいり製品価格をやたらと押し下げてしまった この15年間のデフレの原因の一つp125
〇◎K国民が景気拡大を感じられなかった理由=利子所得が増えなかったこと=0金利政策は家計から利子所得を奪っていますp140
〇K極端な金融政策を長引かせることが、経済本来の目的である家計の消費をふやすことを阻害していることに日本は気がつかなかったp141
○K◎家計と企業が使うのをやめたお金がどこへったか→貯蓄にまわって金融機関に集まる→リスクが低くて日銀が買い支えてくれる国債を買っている→飢えたタコが自らの足を食べはじめたような状況 !! p143
〇K◎財政金融政策の本質 「財政政策は所得の前借りである。金融政策は需要の前倒しである。」p134
○K貨幣数量説 長期的にはある国の物価水準はその国内で流通している貨幣の量によって規定されるp115
☆「金融緩和の罠」菅野稔人編、集英社新書2013年4月 10・26