「せんせー!」
「おっ!今日は元気だね!どうしたんだい?」
「いやー、実はですね…先生の話だけでは物足りず成功哲学の本を購入したわけですよー!」
「へー。で?」
「めちゃめちゃいいこと書いてるんですよー!先生はマジで甘っちょろいっす!」
「へー。どんなことが書いてたの?」
「どーしよーかなー。教えてあげよーかなー。」
「どーせあれでしょ?『願いは口に出しなさい』とか、『紙に書きなさい』とか、『すでに叶ってるつもりでいなさい』とか、『早起きしなさい』とか、『感謝しなさい』とかでしよ?」
「……。」
「生徒くん、なんで黙ったの?」
「あ、あとは…いつも笑顔でいる!とか、ポジティブでいる!とか、他にもいっぱいありますよ!!けっ!知ったかぶりしやがってー!」
「生徒くん…。わかったよ。じゃあそれを実践して上手くいったら教えてね…。」
「なっ、なんですか?先生は僕のこの学びを馬鹿にするつもりですかーー!!」
「いやいや、そうじゃないけどね。そんなにたくさんのことを一気に出来るのかなぁって心配になったんだ。」
「へっ!そんなの先生に心配されなくても出来ますよー!!」
「わかったよ。生徒くん。ぜひチャレンジしてみてまた報告してね。」
「なんかいいたいことありそうですね…。」
「生徒くんは結局具体的になにをするのかなぁと思ってね。」
「むっ!まずは早起きしますよー!けっ!」
「あれ?『いつも笑顔でいる』を、すでにクリア出来てないけど…」
「ムキー!」
「はっはっは。」