今回、栄光さんよりお声掛け頂きROTAX MAX festival in 瑞浪にメカニックとして行って来ました。
担当したのはMINI MAX classに参戦する中国人ドライバー、Han John(ハン ジョーン)選手。。。なんと9歳!
過去にこれくらいの年齢の子とレースをした事が無かったので少し不安もあったのですが、先月の瑞浪シリーズ戦では2レース共にシングルポジションを獲得しているドライバーさんだったので楽しみでした。
レースウィーク、水曜日からサーキット入りしマシンの準備を開始。
初のMINIシャーシー&MINI MAXエンジンでのレースと、僕の中で新しい経験が多く、また初日から栄光スタッフのKevinやカレラくんに沢山のアドバイスを貰い勉強させて頂きました。
当初は水曜日の夕方にシートポジションチェックがあるはずでしたが、飛行機の到着遅延により翌日へ持ち越し。
少しは予想していましたが、これが翌日朝のドタバタ劇に繋がりました(笑)
2日目の木曜日、早朝よりサーキット入りしJohnの到着を待っていましたが、走行開始約30分前に到着。
ここからシートポジションのチェック&変更、Johnの持ち込みステアリングボスとデータロガーシステムへ急遽交換依頼を受け作業。
なんとか走行開始に間に合いスタートするも。。。エンジン音がおかしい。
この日はMicro MAX classと混走でスタートした為のですが、明らかにエンジン音がMicro。
栄光スタッフのカレラ君にもチェックしてもらい、用意されていたマフラーがMicro仕様でした(笑)
貴重な1セッションを無駄にして申し訳ない。
ここから翌日の金曜日まで大きなトラブルは無く進むのですが、Kevin、カレラくん、東野さん、Falconシャーシーインポーターの鳥巣さん、同じパドックでメカニックをされていた林田さんにアドバイスを貰った事を試し、そこから僕自身でアレンジをしテストをしてみるのですが、なかなかタイムに反映して来ず。
特にキャブセットに関しては変化が現れず苦戦しました。
ローパワーな為、通常よりマフラー個体差等の影響も大きいみたいですがここまで苦戦するとは。
Johnの所属するチームオーナーのDavidとの話では、ドライバースキルも影響しているのは間違いないとの事でしたが、今は少しでもJohnがテンションを上げてレースに臨めるようにマシンを作っていくのが僕の役目なので、やるしかありません。
不安が残る中で迎えた土曜日。
全車でのタイムトライアルからグループ分けによる総当たり戦。
タイトラではターゲットにしていたドライバーさんの後方に付きスタートするも、そのドライバーさんがピットインした事でJohnも同じようにピットイン。
再スタートのタイミングが出遅れてしまい、アタックするリズムを完全に失ってしまいました。
正直なところ、ターゲットにするドライバーは1人では無くて多くいる状況(Johnより速いドライバーが多い)なので、ターゲットにしていたドライバーさんがピットインしたタイミングでそのままコース上でstayし他のドライバーさんにターゲットを切り替えるべきでした。
Johnのお父さんもDavidもこれには少し厳しめに指導されていました。
順位として25台中16番手。
この順位が今のJohnと僕の現実。
ここからどういったレースをして順位を上げていくか考えていたところ、たまたまパドックが近かったシリーズランキングトップ坂野太絃くんのお父さんが声を掛けて下さり、息子さんのシリーズチャンピオンとグランドファイナルへの切符が掛かる中、ヒート毎にアドバイスを下さいました。
そのアドバイスのおかげで少し速さが出たりするヒートもあり、糸くらいの光は射した気がします。
迎えた日曜日、天候は予想外の雨。
朝方には止むと思われていた雨は本降り、時には大雨となり、結果的に終日レインコンディション。
この雨が僕達にとって、吉と出るのか凶と出るのかが楽しみでした。
朝のフリー走行では無難なレインセット、プレファイナルではフリー走行から大きく変化を付けたマシンセットで臨み、良し悪しを判断。
Johnには少し厳しい状況でプレファイナルのレースをさせてしまいましたが、ファイナルに向けて僕の中でのイメージを作る事が出来ました。
ファイナルヒートの前に天候が回復するのか?という一瞬微妙な天候でしたが、また雨が降り出しウエットコンディションでのレース。
スタート順位はタイトラ、総当たり予選、スーパーヒート、プレファイナルの総得点で決まり、Johnは14番手からスタート。
このレースウィークで一番良かったと言って良いほどスタートからペースが良く、着実に順位を上げ、一時は8番手までポジションアップ。
ですが、ヒート中盤から徐々にタイムが落ち始め勢いが無くなります。
その瞬間、僕の頭の中には水温が気になったのですがそこはJohnの経験から大丈夫だろうと信じ、そのサインは出さず。
最後は我慢のレースで10番手でフィニッシュとなりましたが、フロントフェアリングペナルティを受けてしまいチェッカーから5秒加算の12番手でレースを終えました。
マシンをパドックに戻しロガーをチェックすると。。。水温95度(驚)
もう少しで沸騰します(泣)
中盤から後半に掛けてのペースダウンはかなり影響が大きかったはずです。
レースウィークを通してもう少し僕がペースが良いマシンを作れていたら、Johnの心にも余裕が出来て、しっかり水温チェックしてくれたかな?
残念ながら先月のリザルト以上を獲得する事は出来なかったのですが、Johnも僕も精一杯出し切った結果です。
今回のレースも沢山の方に支えられて無事に終える事が出来ました。
まずは何よりも今回お声掛け頂きました栄光の松堂さん。
僕をMINI classを担当させるのは面白い!と期待してもらいましたが、その期待に応える事が出来なくて申し訳なかったです。
前回に引き続き、Kevin、東野さん、カレラくん、鳥巣さんにも沢山サポートしてもらい助かりました。Luと写真を撮ってくれたXinも金曜日から来てくれてありがとう。
初めてお話したのにも関わらず、包み隠さずアドバイスを下さった林田さんと坂野さん、本当にありがとうございました。
この貴重な経験をしっかりと今後の糧にします。
Johnが帰る際に笑顔で『See you again』と言ってくれたのは、怒涛の5日間の疲れを完全に吹き飛ばしてくれました。
来年には大きなステージでレースをしていく可能性があるという話も聞いたので、更に速くて巧いドライバーになってくれる事を期待しています。
John! See you again!
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