まだ結婚する前の話
初対面の老女の口から出た言葉に
爆笑した
「結婚して旦那さんに」
「おい！お茶！」
「って言われたら」
「急須と湯のみは、こちらです」
「そう言うといいわよ」
22～23歳だったわたしは
衝撃と共に
笑って話す その老女の
「余裕」とか「貫禄」のようなものに
強烈な印象を持った
当時80歳くらいかな
ご主人をすでに送り
そのお宅の広々とした和室には
立派なお仏壇があった
旦那さんを
大切にされてきた方であることは
二十歳そこそこのわたしにも
感じられた
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その後 わたしは結婚して
義両親との同居生活が始まった
あの老女のことばを
すっかり忘れて
家庭では
自分なりの精一杯を尽くした
でも
ひとたび外へ出ると
何もしない わたしがいた
そこには
気を利かせて
大皿料理を
みんなの小皿に取り分ける女性に
なりたくなくて
することは
最小限に抑え
「気が利かない女」に徹した
わたしは
「気が利く女」を嫌っていたのだ
気が利く女って
何が嫌なんだろう…
どこから嫌になったんだろう…
もしかしたら
いまでも外へ出ると
気が利かない女を目指してる！？
それって
本当はできるけど
わたしはやらないだけよ
と高飛車に構えてる？
なんだそれ
めっちゃ嫌な女じゃん
くぅーーーー
待て 待て 待てーーー
一旦、落ち着こう・・・・・
実は 旦那さんには
また違う角度で接している
できないことは できないという
できるけど やってとお願いすることもある
なんなら
つい最近も
コーヒー淹れてと頼まれた翌日
家電売り場に行き
コーヒーメーカーを買ってきて
旦那さんに
「コーヒーはパパしか飲まないから」
「飲みたい時」
「これ、使ってね」と言った わたし
気が利くとか 気が利かないとか
関係なしに
フツーに
オートマチックでしてたわ
旦那さんは
「おー ママありがとう」と喜んでくれた
それ以降
旦那さんは
毎日コーヒーメーカーを使っている
そんでもって
頭が働かない空白の２日間があったのだけど
コーヒーメーカーで
コーヒー作って
アイスコーヒーにした
もはや、コーヒーに興味無さすぎて
言葉がおかしい 笑
とにかく
自分で買った
コーヒーメーカーを
はじめて使ってみたわけです
粗熱が取れた後
冷蔵庫で冷やすのに場所取るからと
別の容器に入れ替えたら
こぼした 笑
慣れんこと、すな！って感じ
覚え書きで
MAXで水を入れると ７分かかったことを
テプラで貼り付けたりして
楽しんだ
帰宅した旦那さんが
めっちゃ喜んで
アイスコーヒーを飲んでくれたことは
ちょっと驚いた
そんなにうれしいの？？
ま、これからも
気が向いた時しかしないけど 笑
と言っといた
ある意味
いつもの自分がやらないほうをやってみた
結果
大変喜ばれました
家庭とか 旦那さんの前だと
どんな自分でも
たぶん 気にせずに出てると思うけど
ひとたび外へ出ると
何か発動するのは
なんなん？って感じる
自分のことなんだけど・・・
意味がわからない
そりゃ、自分抑えてたら
息詰まるわ…
それ、なんなん？
って、いまも
じぶんに聞いてみたりしてる
まさか
まさかやけど
そこに
お母さん？
また、やってる？
ちゃうよね
気のせいよね
あー あかんあかん
ありがとう
(いつかの店員さんになっとる・・・)
今日は深掘りする体力ないから
やめとく。
着地点のないまま
終わります
記録。
ありがとうございます
よん♡