クラクション | 少しずつ

少しずつ

いつも後回しにしてた自分のこと
これからは大切にして生きよう
少しずつでいいから


このところ


こころ

おだやかな日々が続いていて





例えば



外側で

何かが起きても


のんびり ゆったり




じぶんを観察できていた






じぶんが


いま何を感じて

何を思っていて…


そかそか…


と知ることに


ちゃんと時間をつくることが



習慣となり


安心にも繋がっていて…







そんな生き方をしているのだけど




だけど…



だけど…










昨日は


目に映った出来事に




吹き荒ぶ

嵐のように反応をした



しんどかった











車で

保育園へ孫を迎えに行った


帰り道






バス通りから1本入った


交通量の少ない道を走ると



信号で先頭になった






信号はあるけれど



行き交う車もなくて


しずかな町並み










なんとなく


信号を渡った 左手に意識が向く…





家の前に出ていた


ショートヘアの白髪のお婆さんと

体格の良い 中年のおばさんに




目がとまった









玄関に背を向けたお婆さんと

道路側に背を向けたおばさん



嫁姑なのか 母娘なのか


二人は向き合った状態で



おばさんがお婆さんに何か話していた






お婆さんは耳が遠いのかな

と思うほど


おばさんの身振りから


声のボリュームが

荒々しいのが


窓を閉めた状態の

車の中でも感じられた



まもなく

信号が変わり 出発し



その二人の様子を確認した


次の瞬間



おばさんはお婆さんの頬を


勢いよく

平手打ちした










反応したのは



紛れもなく わたしだ






とっさに





車のクラクションを鳴らしていた









そのまま


2~3m 通り過ぎたけれど







おさまらない…




わたしの気持ちがおさまらない






後方を確認して


車をバックさせて




路肩に寄せる






その家の前で


再度

クラクションを鳴らした







じぶんでも


一瞬過ぎて



その後のことは 考えていなかった…










お婆さんは

扉が開いたままだった玄関から

家の中に入っていった





おばさんは


背を向けたまま



クラクションを鳴らす


わたしの方には




1ミリも反応しない




仁王立ち








孫を乗せていることに


ふと我に返った わたしは


車を前進させて


その場を後にした





結果的に


その二人との接点はなかった








その後

ママのお迎えで孫が帰り





ホッと力が抜ける・・・










胸のあたりに手をあてていたい

わたしがいて




気持ちがモヤモヤしていることに


気づいた











「本当はあの時どうしたかった?」



じぶんに話しかけてみた








抱きしめたかった…










お婆さん?  おばさん?












抱きしめなきゃいけない
(精神状態にある) のは


おばさん…



それは、わかってるけど






平手打ちした おばさんが


ワルモノに見えた








コノヤロー    何すんじゃ!って


思った…







平手打ちされた お婆さんが


かわいそうな人に見えた









もしかしたら



徘徊するお婆さんだったかも知れなくて


それをいつも見守っている

おばさん なのかも知れなくて






…わからないよ




それは

わたしにはわからない


確認してない…










そして



一瞬で 


平手打ちしたおばさんを


ワルモノと判断したじぶんを



観察していた









すると


涙がこぼれた










もともと


知らない人なのに




なぜ反応するのか




放っておけないほど反応する



叩く人に   叩かれる人に

スイッチが入るじぶんを観察しながら






以前にも


同じように



小さな女の子が

道端で母親に叩かれている場面に

遭遇して


クラクションを鳴らしたことがあった







あの時も


叩いていた母親に


「叩くな!」という気持ちで


クラクションを鳴らした






そんなことを思い出していると


旦那さんが帰宅




食事の用意ができるまで


録画したドラマを


観る 旦那さん






なぜか


そこでも 


女性が 女性を平手打ち・・・





わたしは台所から居間に


一瞬  目をやったタイミングで




そんなシーンが目に飛び込んできた







もう、やめて・・・


声に発音できないほど

ダメージを受ける…







みたくないものほど



こうして


あからさまに 続けてみる








これらを 目にしても


さらっと過ぎていける人もいる






そして


わたしは


その さらっと


とは、程遠い反応が起きる








わかってるよ









わかってるけど













もう


終わったじゃん






そんなの



とっくに





終わったじゃん











終わってないの?





終わってないのなら


終わりにしたいよ











どうしたら





終われるんだろう












わからないよ











見たくないよ













いまさら





何なんだよ














何を伝えたいの?







わたしに



何を教えてくれてるの?











わたしの中で



まだ



くすぶってるの?













くすぶってても








そっとしておいてよ













叩かれていた じぶんを





思い出したくないんだよ













もう




すっかり忘れてたのに











思い出させないでよ











なんで



今ごろ・・・・







もう




時期外れもいいところだ




古いんだよ・・・・






その物語は


とっくに最終回を迎えたはずだ










こうして



書きながら涙が溢れるのは







なんなん?














いまさら






なんなん?













どうしたら昇華するの?











ラスボスのように




出てきた








この感情。











本当に




なんなのさ










わたしは





わたしのことを


知りたいの





わたしのことを


わたしが


わかってあげたい







ただ それだけ。









ありがとうございます


よん♡