静かに伝えたことば… からの | 少しずつ

少しずつ

いつも後回しにしてた自分のこと
これからは大切にして生きよう
少しずつでいいから



じぶんが自分に

かけた

制限のカギは


じぶんしか解除できないよ









クライアントさんが

帰られたあと





しばらく


わたしの口から出た

この言葉から




離れられずにいた









あぁ


わたしに言ってるなぁ…







わたしが わたしに言ってるなぁ










じぶんの心の中

じぶんのからだの中を



感じてみる













思い当たる節がある










『制限』していることを

忘れたふりをしながら




そこには


確かに 






いつか

わたしが わたしにかけた

『制限』というカギを





かけたままにしていることを




再確認した















何不自由なく暮らすことで




その小さなカギを

ポケットにねじ伏せる









カギをかけるには



それ相当の経験があったことも

知っている








そして


それを簡単には

解除できないことも


知っている









いつものように



わたしは わたしに 

話しかけようとする






すると

言葉よりも先に



涙がぶわぁっと あふれ







話しかけることは



やめた










いま


欲しいのは 言葉じゃないんだな






そう感じた 途端に







ぶわぁっと出てきた涙が





次々と

とめどなく流れた








ヒーラーと名乗りながら


『まったく、頼りないヒーラーだ』


『クライアントさんから受け取ってばかりだ』








そう云いながら






そんな

頼りないヒーラーが

ここにいてもいいじゃないかと





じぶんの肩を抱きしめた










頼りないからこそ



日々

人のあたたかさに

敏感になっている








そんな気がしなくもない










そして・・・

帰宅すると








まさかの


この続きがあったのだ…








家の前に到着すると

次男の自転車がなく



まだバイト中のようだ








玄関のカギはかかっている


ガラス窓から家の中を覗くと



愛犬がしっぽをふって

わたしの帰宅を出迎えてくれてる







そして


次の瞬間…






『ウソでしょ・・・』



玄関の靴箱の上に見えたのは




わたしと次男が共有する


無造作に置き去られた
自宅のカギ・・・





そこへ

旦那さんが帰宅すれば

少し待てば良いことも理解できたが…





旦那さんは

東京へ向かい お通夜に出ている・・・





家の中にいる 愛犬に

『ここのカギ開けて♡』




わかりやすく 指を差し
たっぷりの愛情を注いで

伝えてみる




愛犬のちからを信じているのか

じぶんの愛情を信じているのか



もはや ちょっと おかしなわたし







朝わたしが外出したあと

お通夜に向かうべく 旦那さんが
一旦 帰宅

息子は旦那さんがいることで安心し
カギをかけず
カギを持たず バイトへ


わたしと息子が共有している
カギの存在に気づかず
旦那さんはカギをかけて
いざ東京へ



ちーん。







カギをかけた人が帰宅して

カギを解除しなければ



わたしたちには解除できない…






そんな状況に

『どんなシンクロだよ…』と


苦笑いのわたし








玄関で立ち尽くすも



蚊の餌食になり
かゆいのと

お腹が空いてきて



この時点で
すでに夜9時をまわっている




玄関先に自転車はあるものの

やはり 自転車のカギは
自宅の中



歩くしかない・・・・








遅くまでやってるお店・・・


そう思い



ひたすら歩き

某チェーン店に行くも


コロナうんぬん… 短縮うんぬん…

(21:30ラストオーダー)の文字





スマホを取り出し

21:33







表示を見て


ふぅ~っと息を吐く











たくさん歩いたことと

大きく息を吐いたことがよかったのか



頭の中が 何か サーーッと
流れていく感覚があった






その感覚のあと

すぐに





付かず離れず

少人数の
とても心地よい関係を築いている

とあるLINEグループに
投稿してみる





『閉め出し食らった』と。





事情を話しながら

みんなと繋がったことで

さらに『安心』を感じはじめた









すると『あっ!』と

アイデアが浮かんだ




結婚し 県内に住んでいる

長男が

実家のカギを持っているかもしれない!




そうか

ごはんを食べるためにではなく

長男の家に カギをもらいに行くために
駅近くまで

歩いたのだ… 





完璧だ

すべて 良い方向へと進んでいる

希望が見えてきた





息子に連絡をしてみるも

繋がらず


心細くなり

ひるみかけた時






折り返し連絡があった





すると

『カギあるよ』
『電車で来るのはいいけど』
『帰りの電車あるのかなぁ』


『俺が実家に行くわ』

『明日は実家から会社行くからいいよ』





わずか
十数秒の決断をする長男



救世主あらわる









もう

頼りないヒーラーでいいやん




もう

頼りないお母さんでいいやん







頼りないまま

頼っていけばいいやん





あちこち

みんなに頼って生きていけばいいやん







みんなに

ありがとうを伝えるたびに



涙がこぼれて






でもでもでも



なぜか


こころは

『申し訳ない』じゃなく





やっぱり

『ありがとう』で…








どんどん受け取って満たされていくのを


感じた








で、




やっぱりおなかは空いていた






まだ1時間以上

待ち時間があることを理由に





禁断の
夜のラーメン屋さんへと


ひとり

のれんをくぐった



わたしであった









いつもは

行列ができるほどの 某人気店



コロナの影響か

お客さんはわたしを含め ふたり


注文すると

すぐに あたたかいラーメンが

わたしの前に届いた






お客さんが入れ替わる中

ゆっくりとラーメンをいただき





満たされたおなかを感じながら



お店をあとにし


またゆっくりと歩き出す





ようやく家の前の道に出た時

正面から車が走ってきた


ライトだけで

すぐに長男だとわかった




わたしに気づいた長男が


目の前で しずかにすぅーっと
車を停め

助手席側の窓を開けて
鍵を先に手渡してくれた



駐車場へと向かった長男

わたしは玄関へ




自宅にて長男を待つ母←わたし


『本当に助かったよ ありがとね』
そう伝える わたしに




いつも通り



ただただ にっこりしている長男


そこへバイト終わりの次男が帰宅





久しぶりに

長男が帰宅したけれど


歩き疲れたのと

安心したのとで




早目の就寝となった






翌朝

会社へ出勤する息子を
見送る


結局

あの『あちゃー・・・・・・』

という出来事は


じぶんがしあわせなこと(結末)に

気づくためのものでしかなかった




今回は短編だったけど

こういうのを長編小説のように
やってるんだなぁ… わたし



そう感じたら



また


ふぅ~っ

大きな息が出た







長くて あたたかい一日だった











ありがとうございます


よん♡