なるほど。
須田が悔しがっていたのは、このことですね。
私も悔しいですし、思うところはありますが、今はそれはちょっと横に置いておきましょう。
この「祝賀会」は、かなり厳しい構成でした。
厳しい、というのは良くないという意味ではなく、本来の「厳然たる」という意味です。
ランクインメンバーの祝賀会、と銘打たれていますが、
16位以内とそれ以下、で天地のごとく扱いに格差があるという、
このコンサートに参加した17~80位のメンバーは、「16位に入りたい」という想いを新たにしたのではないでしょうか。
16位以上の選抜メンバーには、それぞれにソロで一曲を歌うことが許されました。
そのために、アンコールを含めて3時間20分。
終演は21時50分でした。
今日のコンサートには、色々とお話しすべき内容が多くあります。
ですが、
コンサートが終わって、当日の今、お話ししたいことは、
この2人のソロについてです。
これだけは、今、どうしてもお伝えしたいと思います。
柏木 由紀 。
曲は、「 Maxとき315号 」。
ストリングスの四重奏と、キーボード、でのアコースティックアレンジによる、柏木ならでは、の一曲になりました。
正直に言いますね。
私はいつものNGT劇場でのこの曲と同じように、ペンライトを振り、全力で歌っていました。
ですが、途中からはNGT劇場とは異なり、私はどうしても抑えきれずに、両の目から涙がこぼれてしまいました。
横浜アリーナに響き渡る、柏木の歌が、その声が、
あまりに切なくて、美しくて。
モニターに映し出される、歌う柏木のその瞳も潤んでいました。
ありがとう、柏木。
この曲を選んでくれて。 この曲を歌ってくれて。
NGTの処女曲であるこの曲を、新潟で行われた総選挙の祝賀会であるこの横浜アリーナで、柏木はNGT48のメンバーとして単独歌唱。
この美しい曲を引き立てる、
アコースティックなアレンジと、柏木の透きとおる歌声。
柏木のこの曲は、
間違いなく、今日のコンサートにおけるハイライトでした。
今日のコンサートは映像化され発売されることが既に決まっていますが、この曲をもう一度聞くためだけに、それを買う価値があると思います。
本当に、素晴らしい。
素晴らしい、という言葉では伝えきれないほどの、その価値。
今は、ありがとう、という言葉でしか私の想いを表現することができません。
柏木、ほんとうにありがとう。
岡田 奈々 。
曲は、「 考える人 」。
総選挙を振り返る、岡田の長い長い独白から、チーム4のこの曲を独唱。
涙を浮かべながら、ファンへの感謝を綴る独白。
そして今にも涙がこぼれそうな瞳で、
力強く、美しく、優しく、凛々しく、
ステージの中央にひとりで立ち、
独唱する岡田奈々の姿。
岡田奈々、ここにあり。
あれを見て、「いいな」と思わないAKBファンなどいないでしょう。
岡田奈々の真骨頂。
真面目だとか、そういう話じゃなく。
一生懸命だとか、そういう問題ではなく。
岡田奈々、というひとりの「人」が生み出す渾身の独唱。
正しい、というものがこの世にはある。
正義、というものはこの世に存在する。
今日の岡田奈々の姿を見れば、それに反論できる人はいないでしょう。
AKB48の良心。
岡田奈々、ここにあり。
あの姿に心打たれない者など、きっといない。
ソロの歌唱で、最も輝いたこの二人。
まずは、これをお伝えしなければならない、と思いました。