自分がHSP(とても敏感だったり動揺しやすかったりする人)っぽいということを時々ブログに書いてきましたが、今回もそんな話です。
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前にちらっと書きましたが↓今年度の子ども会の役員を務めました。
こういった仕事は苦手ですが、順番に回ってくるので避けられません。
なんとか一年間終わってみて、感想は
まあやっぱり向いてないよね
でした。
そんなへっぽこ役員のお話です。
(同じ境遇の方が励まされるようなそういう話ではないです。こんな人もいるのね~くらいでお読みください)
別に役員になったからって偉いとか発言権が増すとかそういうことはないのですが、責任はついて回るもの。
私の性格からいって、しんどかったなぁと思ったのは次の3点でした。
(1)決断力がない
これが最大の難所でした。
小さなことから大きなことまで、普段から判断が遅め。
いろいろ考えすぎてしまって、決断するのが苦手です。
でも子ども会ではその時々で決めていかなければいけないことがあります。
例えば、行事の日の朝の天気が怪しくて、中止にするのかがんばって決行しちゃうのか決めなければいけない時。
多分どちらに決めても表立って文句を言ってくるような人はいないのですが、人にどう思われるかが気になる私は迷います。
中止にしたら、「このくらいの天気ならできたんじゃない?」って思われるかも・・・
でも決行して雨が降ったら、「こんな日にやるなんて」ってみんな思うよね・・・
また、コロナ禍で変更になる行事も多く、そのたびに決行・縮小・中止で迷いました。
グループLINEがあるのでそれでメンバー(お母さん方)に意見を聞いたりしましたが、そこで意見がまとまらなかった場合、どの意見を採用するのか。
仕事じゃないから損得勘定で決めることではないし、明確な判断基準はありません。
多分どれに決めても、そんな大問題は起こらないと思うんだけど・・・。
最終的な判断には私の意志がどうしても入ってしまいますが、それで納得してもらえるのか。
意見を却下された人はどう思うか。
メンバー全員が子ども会活動に熱心なわけではないので、決めてしまえばみんな黙ってそれに従ってくれるとは思うんですが、心の中で文句や不満はあるかも(←これが死ぬほど苦手)
人の心の中は読めないんだから、「誰からも不満が出ないようにしたい」っていうのは無理なんですよね。
確認しようがないし。
それなのに、私は「こうしたらこんな不満がでるかも」っていうパターンをいくつも考えてしまって、決められないのです。
自分の中に芯となる考え方がないせいもあります。
客観的に判断してどうか、ではなく「みんなの不満がないように」が基準なため、判断ができないのだと思います。
そこで、どうしたかというと・・・
人に頼りました。
Aさんという、面倒見がよくて、地域の事情にも明るく、記憶力がよくて物事をよく覚えている方がいます。
決して強引ではなく、周囲の人といい関係を保ちながらうまくまとめる力に優れているなーという方です。
Aさんも数年前に役員を経験していたので、いろいろ教えてもらいました。
というか、決断が必要になったときに一人で決められなくて
「○○についてなんですが、これはああしたらいいでしょうか、こうしたらいいでしょうか」
みたいな相談をしました。
Aさんは丁寧にLINEの長文や、時には電話をくれていろいろアドバイスをしてくれました。
自己肯定感の低い私は自分の意見に自信がなく、また視野が狭いので一方的な視点から物事を決めてしまおうとしがちだったのですが、Aさんは子ども会内のみならず町内の人や学校のことなども考えて適切な意見を出してくれたので、ありがたかったです。
本当に、Aさんがいなかったらどうなっていたことかと思います。
誰かと相談して決めて、なにか不具合が起こって自分が責められるのは、我慢できるんです。
その相談に乗ってくれた人のせいにすることはないですが、自分の中では責める声が半減するのです。
逆に一人で決めて不具合が起こった場合、自分の心の中で責める声がひたすら自分に向けられてしまって、さらに周囲の人全てが自分を責めているような気分になって、しばらくの間それを反芻しては繰り返し心にダメージを受けてしまうんです。
面倒な性格です。
なので、しょっちゅう相談されるAさんは大変だったと思いますが、一緒に考えてもらえてすごく助かりました。
(2)LINEが苦手
連絡は全てLINEでした。
私はしょっちゅうLINEでメンバーの意見を聞きました。
その文章が、我ながら長くてくどいのです。
伝えるからには全ての情報を入れたい。
いろんな意見の人がいるかもしれないから、一つの意見だけを想定したような書き方にならないように。
わかりやすく。
なるべく感じよく。
返答に困らないように。
締切はこのくらいで。
お忙しいところをすみません!
長文を書いては消し、書いては消して練った文章を送るまではいいとして、その後
返信がくるまでの時間がモヤモヤするのです。
別に即返信をくれないと腹立つ!とかではないです。
ただ反応がないと
「感じが悪かったかな」
「文が長すぎて要点が分かりづらかったかな」
「いちいち聞くな、うざいなとか思われてる?」
などと、不安になってしまうのです。
うちの子ども会は比較的人数が少ないので基本的に全員返事をくれるのですが、たまに返事が遅い人がいると催促したほうがいいのか、特に意見がないってことで先に進めていいのか・・・とまた迷ったり。
悪い癖で、先ほども書きましたが人の心の中など分からないのに、いろいろ人の気持ちを(しかも悪い方に)想像して、勝手に不安をふくらませてしまうのです。
なので、LINEを送った後はいつもモヤモヤしていました。
(3)人と会うと疲れる
メンバーはみなさんいい方々でした。
なので行事とかで会ってイヤな気分になるとかそういうことは全くなかったです。
ただHSPの特性として「人に会うと疲れる」というのがあり、私ももれなく疲れます。
以前も同じようなことを書いてました↓
行事に限らず、たまたま会ってちょっと立ち話をしたくらいでも、自分の言動によってはその後自己反省会です。
特に今回は役員ということで「自分から進んでいろいろやらねば」と思うものの気が回らないことも多く、余計に反省会ばかりでした。
他人に影響があったのは(1)、(2)と(3)は自分の内面の話でしたが、まあこんな感じで迷ったりモヤモヤしたり落ち込んだりしながらの一年間でした。
やってみてよかったことは・・・
ようやく会員全員が覚えられたということと
多少子ども会運営のことがわかったということと
役員をやるのは1回だけでいいので、もうこれから役員が回ってくることに怯えなくていいんだ!
ということです。
いろいろ配布資料を作ったり記録データを保存したりするのもそれなりに時間を取られましたが、それは苦になりませんでした。
決まったことをコツコツやるのは嫌いじゃないのです。
物事を判断しない作業は大丈夫。
子ども会もPTAも町内会も、なかなかやりたいという人がいなくて困っていると聞きますが、適材適所で精神的に苦痛のない仕事を割り振られるならよいのだけどなあ、と思いました。