目のほうが怖い | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

5倍というのがオーバーなんだけど、1.5倍ぐらいに唇がはれるかもしれない。

 

一般的には、クインケ浮腫と呼ばれることが多く、蕁麻疹の亜型だと言われている。唇と目の周囲にでやすい。原因はわからないことがほとんどだろうと思う。

 

先日、目の周囲の腫れを訴える人がきた。おそらくこれなんだろうし、アレルギーの薬を飲めば容易に抑えられる。でも、血液検査で何が原因か知りたいと言う。血液検査で原因はほぼわかないと説明するが、それでも検査を受けたいと言うので、とりあえず検査はすることにした。

 

僕自身、同じようなクインケ浮腫があり、年に1回ぐらい唇がはれる。同時に目元がはれることもある。何かを食べたからでてきたというわけではなく、自分の原因もわからないままである。アレルギー検査をすれば、ダニやスギなどの反応はでてくるが、これが直接の原因はないことはわかっている。ただ、血液検査をしてダニに反応がでると、ダニアレルギーだと判定する素人医師が多いことは伝えておこう。

 

原因はわからないが、アレルギーの薬を飲めば、その出現はおさえることができる。

 

写真をアップしているので、それも見る。本人は唇を主張するが、本人が感じているほど、写真では確認しづらい。ただ、目にコンタクト入れているのだと思うが、瞳が多きすぎて、そちらが目につく。唇よりも目に注目が行ってしまう。