”超スーパーマン” | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

相原コージさんのコージ苑からの四コマ漫画の抜粋です。世の中の皮肉をかいた漫画ですが、この筆者と同じようにすばらしい傑作だと思っています。中でも好きなのは、このスーパーマンの話です。

 

簡単に書くと、米国でスーパーマンが一人の少年の命を救い、絶賛されていた。最後のコマで「そのころエチオピアでは多くの人が餓死していた」というのです。

 

米国はヒーローを絶賛する国です。多くの国民がヒーローにあこがれ、そうなりたいと思う。だから、スーパーマンのような話に熱狂します。

 

その一方で、日本人はミスを恐れる国民です。スーパーマンが一人の少年を救っても、多くのエチオピア人が死んでいくのは救わないのかと疑問をなげかけます。目の前の少年が救われたことをまったく評価せず、ダメなところを指摘する。

 

火事が起こり消防隊員が一人の人を救出した。これを絶賛するのが米国。その一方で、取り残された2人の人が亡くなった。それを非難するのが日本ですね。ポジティブをみるか、ネガティブをみるか。