保険証パブコメの結果 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

ここで紹介した保険証持続についての、パブリックコメントの結果です。

 

他のパブリックコメントは10~20件ぐらいしか意見が寄せられないそうですが、保険証については、5万件の意見がよせられたそうです。

 

マイナ保険証のメリット(厚労省のHPから)

 

厚生労働省などのホームページをみてみると、まず医療費が20円の節約になると示されています。


20円安いよと言っていますが、この値段を決めているのは厚労省ですからね。みんながマイナ保険証になったら、上げるに決まっています。今だけ安いということです。安くなるのにも条件があって、うちは条件を満たしていないので、マイナ保険証でうけつけしても、従来の保険証でも値段は同じです。このことも公表していないのです。安くなるところは、そんなにないはずです。

 

情報提供に同意すれば、従来のおくすり手帳が不要になります。既往歴など患者の情報を医師や薬剤師がスムーズに共有でき、手入力の手間が省けるためです。

薬の処方が見られるのは1か月ぐらいすぎてからです。ここ1か月の処方はわからないのです。当院のような耳鼻科や小児科のクリニックは、1週間前の処方が知りたいんです。それがまったくわからないのが、マイナ保険証。お薬手帳のほうがはるかに有効です。が、マイナ保険証に入っているから、お薬手帳はいらないと言う人が増えると、薬の処方を確認できなかったりします。