韓国の医師増員反対のデモはすごい | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

日本だったら、こんなデモ起こらないだろう。

でも、参加は4%とかなり少ないなあ。

 

不満はあっても、医療機関が診療しないということは、病気の患者に迷惑をかける。このような理由から日本ではほとんど行われないだろう。

 

僕が医者になる前に、診療報酬を上げないことに不満をもち、日本の開業医がデモを行った。このときは、保険医総辞退がスローガンだった。ケンカ太郎と呼ばれた武見太郎が日本医師会長だったときの話だ。保険医を辞退するということは、今後医療保険での診療はしない。全員自費診療に切り替えるということで、保険制度が一気に崩れていきかねない。それにより、開業医の優位な条件をひきだしたわけだ。診療報酬が低いのが理由であれば、今なら毎年デモになってしまう。日本人はそのようなデモをよいとは思わないからね。

 

ちなみに、武見太郎の息子が、現在の厚労大臣、武見敬三である。父武見太郎の後継者として、日本医師会に全面的バックアップをうけているが、政府に推され気味なので、医師側からの批判が大きい。

 

国民が不満に思うと、韓国のパワーはすごいね。日本人としては驚くばかりだ。日本人は不満に思っても、行動にはうつさないから。