書いた患者を訴えて勝訴したケース。
多くの場合、そこまでやらない。ウソを書き込まれたとしても、裁判などの訴訟にお金がかかるからだ。相手をつきとめて、裁判に勝って、でも、その費用は支払い能力がなければはらってもらえない。お金をかけても何も得にならないことは十分想定できる。
しかし、ウソを書き込まれたことへの精神的苦痛は大きく、そこをすっきりさせたいと訴訟を起こすのだ。悪口が書き込まれたままになっていれば、他の患者さんへの影響もでてくる。
書いた本人は、書き込んだことすら忘れてしまっていることだろう。書き込んで気持ちすっきりで、すべてを忘れてしまう。訴えられてはじめて自分の書き込みに気づかされるのであろう。
悪意はないのかもしれない。単純に、医者の言い方にカチンときただけなのかもしれない。しかし、安易な投稿は大きな影響を与える。SNSの利用者はそのことを十分に理解しておくべきであろう。特に、匿名のものはなおさらである。