今も新型コロナで亡くなる人は多い | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

今もコロナの死亡者数はかなり多いようだ。

 

年を取れば寿命をむかえる。そのきっかけがコロナの人もいれば、がんの人も、脳梗塞の人もいる。がんの場合には、病気が見つかってすぐに亡くなるわけではない。徐々に悪化してくるから、周囲の人も喪失感があまりない。最期の別れを言える時間も確保できるからだ。

 

コロナのような感染症の場合には、急に命を落としてしまう。数日前まで元気だった人がいきなり亡くなってしまうのだ。もちろん、年をとってきて体力が落ちていることもあるのだ。従来のように、インフルエンザや風邪がとどめになる高齢者もいたが、それは年のせいと言われてきた。

 

しかし、コロナの場合には、「年のせい」と思われることはほとんどない。コロナで亡くなったと言われてしまう。

 

コロナがよくある病気として社会が認知するということは、コロナでなくなっても、コロナが原因とは言わずに、年をとって亡くなったとくべきなのであろう。