今もコロナの死亡者数はかなり多いようだ。
年を取れば寿命をむかえる。そのきっかけがコロナの人もいれば、がんの人も、脳梗塞の人もいる。がんの場合には、病気が見つかってすぐに亡くなるわけではない。徐々に悪化してくるから、周囲の人も喪失感があまりない。最期の別れを言える時間も確保できるからだ。
コロナのような感染症の場合には、急に命を落としてしまう。数日前まで元気だった人がいきなり亡くなってしまうのだ。もちろん、年をとってきて体力が落ちていることもあるのだ。従来のように、インフルエンザや風邪がとどめになる高齢者もいたが、それは年のせいと言われてきた。
しかし、コロナの場合には、「年のせい」と思われることはほとんどない。コロナで亡くなったと言われてしまう。
コロナがよくある病気として社会が認知するということは、コロナでなくなっても、コロナが原因とは言わずに、年をとって亡くなったとくべきなのであろう。