学校検診は保険診療ではない | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

毎年春のシーズン、耳鼻科の学校検診にかけずりまわります。全部で8校ぐらい担当しているので、週に1回の検診でも2か月かかります。学校検診というのは病気の人を診ているのではありません。このため、医療保険は使えません。学校検診として学校側が検診費用を工面し、僕たち医師が請け負っているのです。

 

学校検診の日に休む子供がいます。休んだ子供であっても、基本的には学校検診をしなければならないようです。このため、校医の元にいって、場所と時間を変えて検診を行います。医療保険を使えないので、これは費用が発生します。医療保険であれば無料ですが、そうではないので、自費診療になります。自分が校医の学校の場合には、検診を当院のクリニックでやったということになり、無料で行っています。

 

最近、自分が校医ではない学校の生徒が当院を訪れるようになりました。学校検診を受けたいというのです。自分が校医というわけではないので、その人の検診料はもらっていないのです。保険で診療したかのように装えば、違法です。本来は医療保険の対象外だからです。このような患者が増えてきたので、自費で1000円もらうことにしました。

 

自分が校医のもとで検診を受ければいいのですが、校医が遠い、開いていないなどの通えない理由があるからと、当院に受診してきます。そのような場合、自費で1000円もらうことにしました。保険でやるのは違法だし、でも、誰かがやらなければならないし。このため、1000円という費用をつけることにしました。

 

何度も言いますが、校医のクリニックに行けば無料ですからね。できれば、そちらを受診してください。やむを得ない場合には、1000円で請け負います。