ゼロリスクを求める人は詐欺にあう | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

投資詐欺の手口。

この投資は確実にもうかります。損はしません。

このような確約はウソです。つまり、相手は騙そうとしてきているのです。

 

ゼロリスクを求める人は、リスクがゼロなのだから安心と思うわけです。ゼロのリスクなどありえません。

 

元本保証します。

 

これもよくある詐欺の手口と言われています。

 

投資をするということは、もうかるかもしれませんが、損もする可能性もあるのです。そのことをまず頭に入れておいてください。

 

損をすると嫌だなと思う人は、投資詐欺にひっかかりません。確実にもうかるならば投資するという人がひっかかるのです。ウソをついているから、絶対に損はしないと言えるのです。

 

ここでギャンブルを考えてみましょう。競馬を例にだします。

競馬のこの馬の馬券を買えば、確実にもうかります。

このようなことを言う人は、ウソをついています。絶対に勝つということはありえないのです。

 

医者にも同じようなことを言う人がいます。

「この治療をすれば確実に治ります。」

そういう医者はまずウソをついています。治ろうが治るまいがどうでもいいのです。でも、「絶対に治る」と言わなければ、お金をだしてくれないからです。怪しいがん治療を行っている、自費クリニックがよくやる手です。末期がんの患者に、「うちの治療をすれば絶対に治る」と言って、大金を巻き上げるのです。治らなかったらどうするか。困らないのです。その人はすぐに死んでしまうので。よくならないと言われたら、よくなるまでは時間がかかるんだと言ってくるのです。そのようにのばしのばしの時間稼ぎをしていれば、いずれ死んでしまいますからね。死人に口なしです。そんな医療が大都市ではよく行われています。