情報漏洩は常態化している | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

この事件だけ見て、情報漏洩をする警察官はとんでもないと思う人が多いかもしれない。実は、捜査情報なんていくらでも漏れているのである。漏れても実害がないので、誰も問題にしないだけだ。

 

例えば、誰かが捕まるというときに、事前にマスコミに逮捕情報は漏れている。だから、逮捕されるところの映像がとれるのだ。事前に情報がもれ、逮捕の瞬間をマスコミが待機している。そこに警察官がやってきて、逮捕の瞬間の映像をとり、それが各ニュースで流れるわけである。

 

もし、このマスコミの中に、逮捕される人につるんでいる人がいたらどうだろうか。今日逮捕しますという情報が流れれば、その人は事前に察知し逃げてしまうことだろう。いや、警察内部の人間が、その人に捜査情報をもらしている可能性もある。

 

特に、警察と暴力団との関係はいつも言われていて、内通者がガサ入れ情報をもらすから、事前に証拠はきれいに消滅されてしまい、捕まえることはできなくなる。証拠が消されたところに、警察はガサ入れし、犯行の証拠は得られなかったということになっているのだろう。

 

ほとんどの事例は、気づかれずに終わる。たまたま漏らしていることがばれてしまったケースだけがこのようなニュースになるのだろう。一つの犯罪の裏には、99ものニアミスがある。きちっと捕まるのは100回に1回ぐらいであって、事件報道をもって、すべて解決したなどと考えるのは甘すぎることだろう。