「後医は名医」 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

「後医は名医」

医師ならば誰でも知っているこの言葉がある。下記ブログにわかりやすい解説があったので紹介したい。

 

 

僕自身、最初の治療でよくならなければ、再診時に見直します。そこで自分が間違えた原因を見つけ出し、修正をかけます。こうして、リカバリーしていきます。

 

一度きて、治らないと他の医師のところに行く患者はリカバリーが効かないのです。「あの医者は誤診した」となりますからね。1度の診察で7割ぐらいは正解すると思いますが、2度めの受診でその正解率を9割ぐらいにあげます。つまり、2割ぐらいは最初の診断が間違っているということです。こういうことはよくあります。2度受診すれば、9割ぐらいは正解にもっていけます。でも、やっぱり1割ぐらいはよくできないことがあるのも事実です。これは自分の診断が悪いのか、そもそも最初から治らない病気なのかはわかりません。それでも9割は正解にもっていけると思います。

 

僕が診断の頼りにするのは、当院に過去にきたカルテと、別の病院でどう診断され、どういう薬をだされたかです。過去をかなり参考にして、診断をしぼります。過去がない人は診断が難しくなりがちです。たとえば、前の医者がこんな薬をだして効かなかったとします。それを参考にくの薬が効かないのならば、この診断はないなと考えていきます。このように過去の履歴から病気を絞り込むのです。だから、後から診る医者のほうが有利です。これが「後医は名医」という格言の由来ですね。