いい取り組みだと思うがね | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

性教育のたぐいを学校でやると、学生はもっと勉強をすべきだという批判がなされることがある。そういうセリフを「灘校生に言えるのか?」灘の学生のほうが、そんな批判する人よりよっぽど勉強していると思うが、、、

 

若者に足りないもの。クレジットなどの金銭知識と、性知識かもしれない。普通の勉強はしっかりしたうえで、自分らに足りない知識を得ようとすることのどこがいけないのだろうか。

 

現在、男子高校というのは、全国で100も存在しないらしい。ほとんどが共学に変わってしまった。その中で、進学校が男子にこだわっているところがまだまだ存在する。勉強をするという意味ではすぐれた環境なのだと思う。

 

ただし、女性との接触がないので、男子校ならではの問題がある。女性に対する交流があまりにもなさすぎて、女性の扱い方がわからない生徒が多いのだ。だから、これで失敗する人は多いかもしれない。

 

うちの学校でいえば、学校の先生も男性しかいなかった。学校で女性と言えば、食堂のおばちゃんと、図書館の職員ぐらいだった。中学からあるので、6年間の間に女性は母親と、図書館のその職員の人としか話をしたことがないという生徒がいたのを覚えている。女性に対する免疫がほんとうにない人が多く、女性を過剰にあがめるか、すごく低くみなすかのどちらかだと思う。対等な人間として見る視点はなかなか形成されづらい。

 

実際の女子大生をよんできて話し合いをするというのは、このような男子校にとってはすごく勉強の機会になるに違いない。ずっと共学で生きてきた人にはわからないかもしれないが。