医者になってはじめてインフルで休みました | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

大学生のころ、ひどい高熱になり、ふらふらになったことを覚えています。その当時はインフルの迅速検査などは存在しなかったのですが、これがおそらくインフルエンザだったのでしょう。

 

僕自身数十年にわたり、診察時にマスクをしませんでした。マスクをしないと風邪をうつされると多くの医者がマスクをする習慣がつきました。ところが、インフルにかかるのはマスクをしている医者たちであり、マスクをしない自分がいっこうにかからないのです。

 

インフルエンザの患者はかなり診ています。自分の体の中にウイルスが入ってきて、免疫がそれを抑えるので、逆にウイルスに負けないと思っています。コロナの場合には、逆に免疫がないことがはっきりしていますから、当初よりマスクをしはじめました。それでもコロナにうつりましたが、それはしかたないですね。もちろん、ワクチンも規定通りうっていました。

 

コロナの流行のせいで、ここ3年ほどインフルがほとんど流行しませんでした。周囲にインフルがいないということで、大人の人たちにインフル免疫はどん底になっていると思います。このため、今年は大人がどんどんインフルエンザにかかります。従来だと子供だけの問題だったのですが、今年は大人の問題になります。今までとは事情が違うと言うことを頭にいれておきましょう。

 

大人になってインフルにならないと、「自分の体は強い」と思っている人がけっこういると思います。自分はインフルにかからない体質だとすら思っている人が多いのです。インフルにならないのは、子供の頃にかかり免疫が残り、ときどきインフルの人と接触すると免疫が上がるからです。免疫維持が自然とできていたので、インフルにかからなかったのでしょう。

 

今年は今までとは違います。容易にインフルにかかるし、その症状はかなりつらくなる人が多いことでしょう。それは覚悟しておきましょう。

 

僕自身、今年夏ごろにインフルにかかり、何日か仕事を休んでいました。今は免疫があるので、再感染はないと思っています。