ダイビングは危ないスポーツ | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

 

船で海にでることの危険もあるが、ダイビングはそれ以外の理由でも危険なスポーツである。心臓や肺に持病のある人にはおすすめできない。

 

若い年代はともかくとして、年をとってくるとリスクがグンとあがる。ダイビング後の心停止など、決して珍しくはないのだ。

 

サッカーや野球は年をとるとつらい。それはやっているときに実感し、無理をしない。せいぜい、足の捻挫や、骨折ぐらいであろう。若い時にはできていたものが、年をとるとできなくなる。年甲斐もなく無理したからだと笑って反省すればいい。

 

ところが、ダイビングは違う。いきなり突然死があるのだ。亡くなってしまえばもはや笑いようもない。心肺機能に問題のない人でも起こりうることである。

 

ダイビング関係者はそのことをよく知っていて、注意もしてくれていることだろう。しかし、海からあがったとたんに心臓停止では、いくら注意してもしきれない。

 

ダイビングをしに沖縄まできて、「ダイビングは無理です」と言うわけにもいかず、多少の問題があってもダイビングをさせてしまうことだろう。

 

命を落とす危険があるのだ。そのことは十分に説明し、回避する勇気も必要だろう。ここらへんは観光船と同じだ。