医療者にはワクチンを強制してもおかしくはない | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

コロナワクチンを打ちたくない人に、圧力をかけて受けさせる。これはこのましくないことだと思う。

 

しかし、病人をみる医療者としては話は別である。ワクチンをうたない人は、患者に接する業務からははずれるべきだと思う。打たない自由はあるかもしれないが、打たないことで患者に接触させるわけには行かないとも思う。

 

病院というのは、持病のためにワクチンを打てない人、打っても効果がえられない人も多く受診する。自分がワクチンをうっていないためめに、自分がコロナにかかり、そのような人にうつしてしまうかもしれない。そう考えると、そのような業務にあてるべきではない。

 

そもそもワクチンは医学を基本に作られている。医者も看護師も、そのような医学を実践している。医学を実践する場こそが病院であり、その医学を信じられない人が、患者さんに医学をすすめられるのだろうか。医者でも、看護師でも、医学を信じていない人が、平然と赤の他人にその医学をおしつけるとしたら、頭の中は矛盾だらけだろう。信じていない医学から別の道に行くべきだと思う。

 

ワクチンをうたない自由はある。しかし、医学そのものを信じていない人が、その医学にかかわった仕事をするのはどうだろうかと思う。一時期放射線で危ない食材などが世間で話題になった。その食材を扱っている人が、自分では危なくて食べないような食材を平然と他人に販売してもうけていると思ったらどうだろうか。自分が信じられるから、他人にもすすめられる。もし、それが信じられない人は、病院での仕事から去ってほしい。もちろん、人間としては否定しない。他の仕事をしている分には何も問題ない。医療の仕事にはふさわしくないだけだ。