「選んだ道は、これしかない道だった。選択の余地はなかった」と思い定めることが大切です。
未来もこれと同じです。あなたは、これから先も無数の判断をしていくでしょうが、どれも「そうせざるを得ない選択」ばかりです。ベストな道しか選べないのですから、安心して、悠々とその道を進んでください。
この視点は、他者に対してもあてはまります。どの人も、それしかない判断のもとに行動しています（実際は「そうさせられている」のですが）。これが理解できると、他者に文句を言ったり、腹を立てたりすることも激減します。
さらに言えば、ものごとは、数多くの縁と条件が重なって生じてきます。すべての出来事は、いわば自然現象。天候と一緒で、自動的に必然的に起きてきます。
雨が降るのは、誰かのせいではなく、降るべき条件がそろったから降るだけ。あなたの意思や都合でどうこうできるものではありません。これが「生かされている」という言葉の真の意味です。
人生は「なるようになる」だけ。何が起きたとしても、他人や自分を責めることなく、「貴重な経験」と受け止めて、じっくり味わう。これが、楽に生きるコツです。