救済の物語 | 劇団天動虫 の 稽古場日記

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ジョニーです☀️



「サルベーションー救済ー」


被検体なのか患者なのか、
少年なのか少女なのか、
といった風貌のこの人物が主人公。







病院施設のような無機質な空間ではじまったかと思えば、
海賊を夢みて海に冒険に出るファンタジー世界になったり、
たまに母親との重苦しい空気の食卓がフラッシュバックし…
客席側も覚めない白昼夢を見ている気分になります。
おそらく、精神に問題を抱えた主人公の内面を、研究施設の中で解き明かしていくストーリーなんだと思います。







上演したときの感触として、
お客様の感想が、
「まったく意味がわからない!」
「自分を見ているみたいだった」
はっきり二分される傾向にあったかなと思います。






ストーリーを詳しく明かすことはできないのですが(笑)…
母親、家族、と、自分。
色々な形があると思いますが、全ての家族が仲がよくて幸せなわけではないのが悲しいですよね。
相性がよくても悪くても一緒にいなければならない「家族」というコミュニティ。
「最悪の親ガチャ引いた」なんて言い方もされる昨今ですが、人生は親だけじゃなく全てがガチャなわけで、この中でそれぞれがそれぞれ頑張って生きています。
ほしい愛がもらえなくても、なんでか生きていかないといけません。
そういう人達に向けて、
自分と向き合い、戦い、受け入れ、自立し、光に向かって前進する、再生の物語として受け取っていただけたらと思って作りました。







私自身も主人公になりきろうとすると、本当に自暴自棄の破壊願望にみまわれたりして、
芝居中はセットに本気で身体を打ち付けたりしてました。
真似しないでください。
痛いです。
壊れます。(笑)

自分を大切に。
人に言われて嫌なことを自分で自分に言わないでね~!
自分を大切に、です!