いつも、自分のこころと向き合う物語 | 劇団天動虫 の 稽古場日記

劇団天動虫 の 稽古場日記

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劇団員ちあきです!🌷

今回私が振り返る作品は…
『僕は僕する』という作品です。


最近はあまり上演していないのですが、

少し前には何回も、内容や出演者を変えて上演してきました。



“寺山修司の言葉をつかって、

ココロとカラダを動かす”


というコンセプトの作品です。

わたしにとっては劇団天動虫で役者として舞台に立つためのスタート地点のような作品で、

とても思い入れが強いです。


じゅ、10年前くらいの写真、、、

この衣装、もう着れません(笑)



『僕は僕する』という公演名ですがどんな物語なのかというと

寺山修司の数々の作品の言葉を自分の心を通して発してみて、そこから今度は身体が動いて、時には眼差しで、呼吸で、

私という全てで舞台に立つ。

そんな作品なんです。

観ているお客様も、何を感じても自由!

きっと、過去の経験、今の気持ちや状況、未来への不安や希望、それぞれのお客様が抱えるものによって、何を感じるか違うのではないかと、

そう思います。


かなり抽象的なんですが、

そういう時間が自分を見つめ直す時間になったりするんだよなぁって私は思います。



わたしって?

わたしのこころってどう動くんだ?

何を感じるんだ?

わたしは何者なんだろう?何になれるんだろう?

こんな湧き上がる気持ちと向き合いながらつくる作品。


私はこんな、わたしとはどんな存在?みたいなことを考えるのが割と好きで(笑)、それこそ学生時代はあれこれ考え悩んだりもしていました。

ですが今、私は会社員として働いてる劇団員なのですが、

日々仕事をして、生活をして、

そんな慌ただしい日常ではなかなかそんなこと考えなくなってしまいました。

でも、映画でも、本でも、そして舞台でも、

芸術って慌ただしい毎日の中では忘れていた気持ちを思い出させてくれたり、立ち止まらせてくれたりするものだなって思っています。


そんな、自分のこころと大事に向き合えるこの作品が私は大好きですし、

何歳になってもまたやりたいなと思っています。