経験していないことを演じることの重み | 劇団天動虫 の 稽古場日記

劇団天動虫 の 稽古場日記

劇団天動虫の稽古場風景・ワークショップ風景・劇団員のつぶやき・公演情報などをお届けします!⭐️



こんばんは、ちあきです🌼


『少年口伝隊 一九四五』
のことをまた少し。



広島の原爆、そしてその後の広島でおこったことを描いた作品。


経験の無いことを演じることへの重みを強く感じました。


演劇って、
役者って、
自分じゃない人になるのだから
毎回経験の無いことを演じるんだけど…

やはり平和な時代に生きる私たちがこの作品に取り組むには
すごくすごく覚悟が必要でした。


たくさん調べたりもしました。
広島にいって原爆資料館や原爆ドームをみたことも思い起こしました。

だけど
原爆の破壊力や悲惨さも
その後の原爆病の恐ろしさも
さらに、大きな台風が広島を襲ったことも…
想像をこえる情景と
知らなかった事実。

いくら考えてみても思ってみても
足りないし、
少年の強さも
苦しみも
演じきれるわけがない。
だけど、自分が現代の口伝隊として
この少年の役を演じるんだって、
公演前にもひとりで集中する時間がすごく必要だった気がします。
なんだかこの公演でやっとちゃんと、
役を生きることの重さを実感したのかなと思います。




本は朗読劇なのですが、
身体もつかった作品になりました。
台本も途中で置いて、
恐ろしさ
不穏な空気
気味の悪さ
いろんなものを
全身で伝える。





わたしたちのやり方で
少年口伝隊に
全身全霊でとりくみました。



それでは、また!!