桜華一列目があたってしまった。
恐ろしいことに、今年1列目があたったのは、二回目である。
前回のるろ剣はS席、一列目の端の端であったが、今回はthe SS席。どセンター。
正真正銘の、神席である。
まず、五度見はしたよね。
絶対に、二階席の1列目じゃないかと思った。
前回の時点で、「あ、私、死ぬのかな」 と思っていて、満身創痍とはいえ幸せすぎる観劇を終え、あとはお迎えを待つばかり・・・と思っていたのに、このていたらく。
雪組のバウ入手だってほぼ奇跡だし、大好きな北翔さんと 妃海風ちゃんの退団公演である。
ここまでくると、どう考えてもご褒美通り越して人生の借金の前倒しにしか思えない。
私が死ぬならともかく、仕事でとんでもないミスをするとか、最悪・家族や友人が病気するとか・・・カタカタとふるえるばかりだ。
しかも今回は、看取ってくれる人=友人がおらん。
単身の参戦である。
「たー--すー--けー-てー---」
私はもはやダイイングメッセージのように、前回の伴侶・Aちゃんにlineを送りつけた。
指がふるえるあまり、「死ぬ!!」の代わりに 「死ね!!」 と書き間えて送るほどの動転っぷりである。
Aちゃんからは、即座に返信が送られてきた。
「逝ってこい!!骨は拾ってやる!!」
私の誤字をものともしない力強い励ましが染みます。
私がどれくらい動揺したかというと、一列目用に某高級ファッションブティックで20万するワンピースを衝動買いしそうになったほどである。
「ねえ、突然だけど、今までで買った中で一番高い服っていくらぐらい?」
という私のゆるやかな探索lineにコンマ一秒で、
「あんた、なんかすごいの買おうとしてるでしょ」 と返してくれたノンケ友人B。
で、できる・・・・
「その資金で何回千秋楽見れる? 何回遠征できる?」 と自らに言い聞かせてやっと冷静になったが、自分をいさめる言い訳も 観劇比較ってところがただの末期である。
お洒落は、ファッションは女の武装服ですからね・・。
B曰く、
「もし本当に悪いことが起こるなら、どうせその時は死ぬほど落ち込むんだから、それまでは全力で楽しまないと損損!!」
ううう、友よ・・・
よっしゃ、かくなる上は、潔く、うちはててくれるわ!!
考えて見りゃ、宝塚の神様がそんなひどいことをするはずがない!!
素直に楽しもう!!
うう、でもちびりそう、、
正直に言うと、勝負服を・・・念のため・・・選びきれず、4着も買ってしまったので・・・出費という意味では・・
考えまい、考えまい、私は今、天の倉に宝を積んでいるのです。
なこよか、ひっとべ!!
※注 泣くぐらいなら勇気を出してぶつかろう。「桜華に舞え」に出てくる薩摩弁の名台詞です。