きみがため
はるののにいでて
わかなつむ
わがころもでに
ゆきはふりつつ
君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ
現代訳:
あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいましたが、春だというのにちらちらと雪が降ってきて、私の着物の袖にも雪が降りかかっています。 (それでも、あなたのことを思いながら、こうして若菜を摘んでいるのです)
015 光孝天皇
八巻ともなると、
千早のかるたの戦い方も
少しづつシフトしていきます
ただ単に速さや「感」で取るのではなく、
心で「詠み」、
札と「つながる」ことで
彼女の競技のレベルアップに
進んでいくような予感ですね
私はかつて競技かるたに参加していましたが
恥ずかしながら、歌を味わうほどの余裕はありませんでした。
本当に強い選手は
当然、歌の意味もしっかり味わっているのですね。
このマンガによって
私も学ぶことがいっぱいあります
太一くんのやる気が
だんだん本気に変わってきていますね。
「A級になるより、
逃げないやつになりたい。」
小学生の頃の太一を知っている方なら
彼の成長と本気度に驚く方も多いかもしれません。
新も、一年半のブランクから
ようやくかるた界に「帰って」きましたよね。
千早と太一の本気度にも
きっと心を突き動かされていることでしょう。
千早の「攻めがるた」からの
戦略変更なども
漫画も深みを増しています
百人一首は、その歌の意味を味わうほど
夢中になっていく方は大勢いるかと思います
四季の歌や恋の歌。
平安時代から鎌倉時代初期においての
あらゆる階級の方の「心情」が
その小さな札に散りばめられている・・・
そんな風に思われる方も多いことでしょう。
しかしどうやら当時歌を集めた
藤原定家は、
「なぜ、大したことのない歌ばかり集めていたのか」と
思われていたそうなのでした
1000年経った今でも
その歌の素晴らしさや競技かるたの奥深さにおいて
その文化は受け継がれています。
しかし、
当時としては、まだまだ優れた歌はいくらでもあったということでした。
ではなぜ、藤原定家は「その100首」を選んだのでしょうか。
興味深い記事を見つけましたので
ご紹介します。
歌に出てくる、山や川、花鳥風月。
これらを合わせるとピタリと一枚の絵になるのだそうです
詳しくはこちらの記事をご覧頂ければ一目瞭然ですが
http://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/hyakunin01.html
いかにも日本人的で
奥が深くて、芸術なんでしょう!
アメイジング
なんて素敵なことなんでしょう。
皆さん、このことご存知でしたでしょうか。
そのことを誰よりも
漫画「ちはやふる」の「かなちゃん」に
教えてあげたい
あっ、彼女なら知ってるか(笑)。
033 紀友則
「ひさかたの ひかりのとけき はるのひに
しつこころなく はなのちるらむ」
限られた時間の滞在でしたので
なにがなんでも見つけてやる
という気持ちが実を結びました。