令和6年9月11日(水)
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きょう9月11日の誕生花は「ムクゲ(木槿)」。 アオイ科フヨウ族の落葉広葉樹。
有名なハイビスカスもこの種類と同じです。 中国原産で、南国育ちのハイビスカスより、日本の気候にもよく馴染んでいる植物です。平安時代からすでに庭木として利用されていたそう。
「ムクゲ」の樹高は3~4mで、8月から9月にかけて白やピンクの華やかな花を咲かせ、夏の風物詩としても親しまれています。
「ムクゲ」には多数の園芸品種があり、白地に赤の「宗旦」や大輪の花を咲かせる「日の丸」などがあります。
おもしろいことに「ムクゲ」の花はタチアオイに似ています。 かつて「ムクゲ」の学名は " Althaea frutex "と呼ばれていましたが、その意味は「低木のタチアオイ」なんだそうです。
「ムクゲ」の花言葉は「信念」「新しい美」「尊敬」「柔和」「信念」「説法」などです。
花言葉「信念」は、中世の時代に遡りますが、十字軍が「ムクゲ」を持ち帰った際、あまりにもタチアオイに似ていたので、タチアオイの花言葉をそのまま用いたのがこの花言葉なんだそうです。
花言葉「新しい美」は、次々に新しい花が咲く姿から付けられたそう。
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誕生日占い
【9月11日生まれ】
性格・特徴
たぐいまれなるアーティスト性と独特の感性を持ち合わせたハイブリッドのような存在です。
非常に五感が発達していて誰も気づけなかったようなことまで発見したりできるため、その才能を開花できるような環境へ飛び込むことができれば、将来的に大物になることだって夢ではありません。
また、人の負の感情に非常に敏感に反応してしまう傾向があるので、この人にはあまり好かれていないと感じた時には自分から距離を置くことができます。
このような行動は自分を守るためでもありますが、一番の目的は誰とも衝突したくないといった願望が込められているのかもしれません。
人からはときどき変わり者のレッテルを張られてしまうことがありますが、それは自分の個性だと思って気にする必要はないでしょう。
誰もが自分が求める理想の世界を夢見ているはずですが、この日生まれは本当にその夢を実現させることができる力を持っています。
恋愛・結婚
自分から積極的に好きな相手にアピールすることができない性格です。
愛するよりも愛されたい願望の方が強い傾向にあるので、どんなに好きだと思える相手が現れたとしても、気持ちを押し殺して相手が近づいてきてくれるのをひたすらに待ってしまうことの方が多いでしょう。
しかし、恋愛に関しては相手が行動を起こすのを待っているだけでは実らせることができません。
そればかりか、待っている間に違う相手に奪われてしまうことだってあり得てしまうでしょう。
後で後悔しても離れていってしまった相手を再度引き寄せることは難しくなってしまうので、好きだと思ったときには勇気を出して告白してみることをおすすめします。
真っすぐな思いを相手に伝えることができれば、将来的に結婚することも夢ではありません。
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きょうの1枚
" 信州火山防災月間 "
先月の8月26日から「信州火山防災月間」が始まり、浅間山の登山口となる小諸市で啓発活動がこの日行われました。
浅間山の現在の噴火警戒レベルは「2」で、「火口周辺規制」で、火口から概ね2kmの範囲への立ち入りが禁止されています。
2023年に制定された長野県の「信州火山防災月間」は、死者・行方不明者 63人を出した10年前の御嶽山噴火災害を風化させず、防災への意識を向上させることなどを目指しているそうです。
浅間山外輪山の黒斑山の登山口ではこの日、気象庁や長野県、小諸市などの職員が、登山者に火山防災月間の趣旨や立ち入り規制の状況について説明しました。
「規制区域が設けられているので、決して立ち寄らず楽しい登山をしていただければ」と話したそうです。
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「北アルプスの貴婦人」薬師岳の 絶景
夏山シーズン真っただ中、「北アルプスの貴婦人」とも呼ばれる富山県の名峰、「薬師岳」をご紹介します。
登山の疲れを癒やしてくれる「山ごはん」や、国の天然記念物で絶滅危惧種の「ライチョウ」との出会い、氷河が長い年月をかけて削り出した「圏谷群」などの魅力などもお伝えします。
薬 師 岳
■ 薬師岳とはどんな山?
➀ 概 要
北アルプスの山で有数の、非常に大きなどっしりとした気品のある山容です。
東斜面には、大規模な氷河地形の「薬師岳圏谷(カール)群」があり、国の特別天然記念物に指定されています。
「薬師岳」は、富山県富山市南東部に位置する標高2,926 mの山です。剱岳・立山と並ぶ飛騨山脈立山連峰の主要峰です。
山域は中部山岳国立公園に指定されています。山頂には二等三角点が設定されており、点名は「薬師ヶ岳」。所在地は、富山県富山市大字有峰字直川谷割39・黒部谷割国有林です。
日本各地には「薬師岳」という名の山が多数ありますが、その最高峰がこの「薬師岳」です。
⓶ 山岳信仰
立山などと同様に、「薬師岳」も山岳信仰の対象であり、阿弥陀浄土としての立山(雄山)に対し、「薬師岳」はその名の通り薬師如来の浄土として信仰を集めました。
山頂にはこの薬師如来を祀った小さな祠があり、銅剣など、数々の修験の宝具が見られます。
有峰ダム完成により水没したかつての有峰集落の住民らは、毎年6月15日に山頂へ登拝を行っていました。有峰が廃村となると有峰側の登山道が廃れ、登山ルートは立山方面からの縦走によるものが主流となりましたが、有峰林道が開通した後は再び有峰側の登山路が重用されるようになりました。
明治以前は、他の山岳信仰と同様に、「薬師岳」も「女人禁制」とされていました。
③ 花の百名山
「薬師岳」は日本百名山および花の百名山に選定されています。『花の百名山』では代表的な高山植物としてキバナシャクナゲなどが紹介されています。
④ 圏 谷
「薬師岳」主稜線東面には、4つの圏谷が並んでいます。名前は、北から順に「北カール」「金作谷カール」「中央カール」「南稜カール」です。
「北カール」は崩壊があり現在は不明瞭です。 「金作谷カール」は、新田次郎の小説『劔岳 点の記』にも登場する山登りの名人・宮本金作の名が付いています。
⑤ 登山口
「薬師岳」への最寄りの登山口は、有峰ダム近く、西銀座ダイヤモンドコースの起点でもある「折立」であり、「薬師岳」周辺の山小屋や薬師峠のキャンプ指定地を利用して、1泊2日で往復されることが多い。 また、立山連峰縦走時に「薬師岳」を通過することもあります。
太郎兵衛平、薬師峠、薬師平周辺の登山道では、植物保護のために木道などが整備されています。
毎年6月中旬に山開きが行われ、麓の播隆上人像公園で安全祈願祭が行われ、薬師如来像を背負って登頂し、「薬師岳」山頂の祠に安置されます。そして、10月中旬の「薬師岳」閉山祭の際に薬師如来像は麓へ下ります。
「薬師岳」山頂直下には愛知大学遭難事故の慰霊碑があります。 「薬師岳」山頂は岩が積み重なっており、遮るものがなく北アルプスの大部分の山を見渡すことができます。すぐ北には北薬師岳と金作谷カールが望めます。
⑥ 登頂ルート
「薬師岳」へは各方面からは以下のような登頂ルートがあります。
・有峰口:折立 - 太郎兵衛平 - 薬師峠 - 薬師平 - 薬師岳山荘 - 薬師岳
・立山方面より:室堂 - 立山 - 一ノ越山荘 - 獅子岳 - ザラ峠 - 五色ヶ原 - 越中沢
岳 - スゴ乗越 - 間山 - 北薬師岳 - 薬師岳
・飛越新道:飛越トンネル - 仙人峠 - 鏡池 - 寺地山 - 北ノ俣避難小屋 - 北ノ俣
岳 -(太郎山)- 太郎兵衛平(有峰口からのルートに合流)
・黒部五郎岳方面より:(各方面の登山口)- 黒部五郎岳 - 北ノ俣岳(飛越新道
からのルートに合流)
その他にも、雲ノ平と薬師沢小屋を経由して太郎兵衛平に合流するルート等もあります。
⑦ 登山難易度
富山県が公開している山のグレーディングによれば、折立から太郎兵衛平を経由して山頂へ往復する場合の登山難易度は、体力度は10段階中の5(1泊以上が適当)で、技術的難易度は A~E までの5段階中のB(登山経験が必要、地図読み能力があることが望ましい)とされています。
■ 小屋を基点に多彩なルートを楽しむ
8月初旬の3日間、山の日を前に「薬師岳」に登りました。富山市の有峰林道、折立登山口から登山を始めると1時間ほどは蒸し暑い樹林帯の中の登山道を登ります。
この日、この登山道でクマが目撃されたというニュースを後で知りました。有峰地区はもともとクマのすみかそこへ人間が足を踏み入れているのだから、クマが出るのは当たり前のことです。私は今まで十数回通っていますがまだ一度もお目にかかったことはありません。
太郎平小屋
登山口から約5時間半が経過したころ、北アルプスの秘境・奥黒部の玄関口、標高2330メートルにある太郎平小屋に到着しました。
この太郎平小屋を基点に、奥黒部の多彩なルートを楽しむことができます。
山を深くえぐるように流れる黒部川の最上流部に流れ込む支流のひとつ「赤木沢」は日本一明るく美しいといわれている沢です。
北アルプスの秘境奥黒部の高原散策や沢歩き、変化に富んだ山歩き等の山旅を支えてくれるのがこの太郎平小屋です。
2024年に70周年を迎える太郎平小屋にはこの日、約130人が宿泊していました。
この日の山ごはんのメニューは、ハンバーグとカジキマグロの昆布締めでした。
小屋では登山客の皆様に、登山の疲れを癒やして食事を楽しんでほしいという意味で、日替わりメニューでおもてなししています。以前二日連続宿泊した時、夜のメニューは異なっていて、どちらもおいしくいただきました。
■ ライチョウとカールと絶景 堪能
翌日朝に太郎平小屋を出発し「薬師岳」へ向かいました。草原の中の木道を進んでいく途中振り向けば、遠くには槍ヶ岳、そして黒部五郎岳など名峰を楽しむことができました。
さらに、薬師岳山荘を過ぎるとライチョウがお出迎えです。「薬師岳」の斜面ではライチョウがよく見られます。まだうぶ毛の残る子どもを母鳥が見守っていました。
立山連峰の最南端に聳える、標高2926メートルの「薬師岳」は、たおやかな台形で、その悠然とした立ち姿から「北アルプスの貴婦人」とも呼ばれています。そして「薬師岳」の山頂に到着しました ‼
山頂にある祠は2023年に52年ぶりに建て替えられ、今年(2024年)は開山以来初めて薬師三尊が安置されました。 三尊は登山者を優しく見守っているようで、この日は山の日を前に山頂もにぎわっていました。
薬 師 岳 圏 谷(カール)
「薬師岳」からさらに北の方角へと足を伸ばすと、北薬師岳へと続く切り立った岩場の登山道があります。そこには、ここまで来ないと見られない圏谷(カール)の景色が広がっていました。
「カール」は氷河の侵食によってできる谷地形で、このエリアは4つのカールが「薬師岳の圏谷群」として、国の特別天然記念物に指定されています。 氷河が長い年月をかけて削り出した「金作谷カール」は、おわんを半分に割ったような、見事な形が稜線上から見えました。「カール」には夏でもまだ雪が残っていて、雪と岩のコントラストとカール地形の絶景を堪能することができました。
■ “雲海” が広がる 景色
この日は、薬師岳の南西直下に位置し、白玉あんみつが名物の薬師岳山荘に泊まりました。
この小屋の飲み水は全て天水です。その天水(雨水)を薬師岳山荘では最大20トンためることができるそうです。 稜線上に建つ山小屋にとって水は貴重品です。宿泊客に山の上でも快適に過ごしてもらうための工夫をしています。
夏山の天気は、刻々と変わり続けます。朝晴れていても昼を過ぎると雲が湧いてきます。そして夜には雨が降ります。
雲 海
この日の夕方ころになると、薬師岳山荘の正面には、雲海が広がりました。
夏の北アルプスでしか出会えない、静かで美しい景色でした。
それではまた!