hyakuen bonbon -22ページ目

夕ご飯は100円回転寿しにした

廻る寿司を前にうつろに、あるいは呆然と、座る男。の表紙の本をひさしぶりに見たせいだと思います。帰り道、家とは逆方向のブックオフに寄りました。ぜんぜん帰り道じゃありません。以下、本日の収穫。



著者: 室生 犀星
タイトル: 或る少女の死まで―他二篇

著者: 室生 犀星
タイトル: 杏っ子



著者: 泉 鏡花
タイトル: 高野聖;眉かくしの霊






著者: 中 勘助
タイトル: 銀の匙

『杏っ子』は新潮文庫ですが、あと3冊は岩波文庫祭り(※1)。すべて105円(税込み)。

岩波文庫の表紙は、すべて同じスタイルだと思っていました。違うんですね。買うときには何も思わなかったのですが、いま気付きました。『高野聖・眉かくしの霊』のカバー画は中野達彦さん。その15pから。(※2)

茫然(ぼんやり)してると,木精(こだま)が攫(さら)ふぜ、晝間(ひるま)だつて容赦(ようしゃ)はねえよ。

(※1)『銀の匙』画像はワイド版のものです
(※2)引用文原文は一部旧字体表記となっています

私信 (みずうみに いった日のこと)



著者: ユリー・シュルヴィッツ, 瀬田 貞二
タイトル: よあけ

だれかに好きな絵本は?と問われたとして、きっといちばんに思い出します。そのだれかが好きな人だったら、うそをつかずに答えます。

だまって ひごと おとずれる きせき
せかいは うつくしい いろに みちます
木は いきいきと 葉をゆらし
あなたのほほは みずみずしく 紅潮している
わたしの せかいの ぜんぶ
わたしのなまえは にちじょうです

屋根の上に星空

2005.3.16になってすぐの真夜中、読みおえる。

著者: 重松 清
タイトル: 流星ワゴン

218p。38歳同士の父と息子の会話。好きなシーンです。

「でも、欲しかったんだ、ガキの頃、すごく」
 僕はナイフを抜き取っていく。「欲しかったけど、買ってもらえなかったんだ……」と、つづける気はなかったのに、勝手につぶやいた。
「じゃけん、いま買うてやったろうが」
 チュウさんは怒ったように言って、「広樹じゃのうて、カズに買うてやったんじゃ」と、もっと怒った声で付け加えた。


孕む母親・産む母親とくらべたときの、父親という存在の不確かさ。父であろうと努力することは、ときどき(いつだって?)愚かしいかも知れない。胸が痛む。きっと無駄じゃなかった。

ぷーっと息をふきこむとまるくふくらみ、ポスンポスンとたたいているうちに、ぺしゃんこになる。でもまた息をふきこむと……。本を閉じ、朝がきて、キャベツ入りオムレツを焼きながら、紙ふうせんを思い浮かべる。

(※注:実際は、黒ひげ危機一髪の物語です。)

きみの青い車で海へ行こぅぉ~♪

「恥ずかしいだろ」と思っていたオープンカー。昨年秋から宗旨替えして、いまは愛着の対象となった。

数日前のとても温かい日、かわいい水色をした小さなオープンカーを見た。フィアットプント。ひとめぼれした。あれ乗りたいなあ。どうやら先代プントらしい。これからじゃ入手難かなあ。

まるで買うつもりがあるよう。

と、花粉症と同時進行のにわかプント熱に、拍車をかける記事を読む。詩人の谷川俊太郎さんが、これまで3台乗り継いでいるプントオーナーなのだそうです。わーお!

谷川さんの愛車(あるいは元愛車)がオープンカーかは、記事は触れていなかったけど、「そうだろう、そうだろう」とアゴを手でなでつつ悦に入った。

まるで自分も乗ってるかのよう。



著者: 谷川 俊太郎
タイトル: これが私の優しさです―谷川俊太郎詩集

『祈らなくていいのか』より「祝婚」、そのなかの3行を。

街のいつものざわめきが
いつものようなのはいい
平凡は平凡のままでドラマになろうとしている


では、おやすみなさい。

最恐タッグ



著者: 辛酸 なめ子
タイトル: ニガヨモギ

解説が岩井志麻子。辛酸なめ子と岩井志麻子。辛酸なめ子と岩井志麻子。辛酸なめ子と岩井志麻子。帯より。

人として、女としての「業」

あられ のち 雪 ところにより

とととと、からからから、ととと。ざんばら髪やキルティングのジャケットにあたりはじめて、いったん小やみになって数分後、ふと窓の外を見ると、となりの屋根も、その向こうの若草山もまっしろな風景だった。

ポストに桜色の封筒が届く。Tくんからのたより。その日は4月はじめ。場所は京都Y神社。招待状に添えられた、短くて、とても微笑ましい詩を読み返す。何度も飽かずに読み返す。たたんだり、開いたりして読み返す。

あられ、のち、雪。ところにより春は、ピィンと冷え込んだ籠松明の日にやってきたでしょう。



著者: 荒井 良二
タイトル: ユックリとジョジョニ

ふと気がつくと
ユックリとジョジョニは
いっしょに
おどっていました

ビバ! 古コミ

漫画描きが漫画読みに贈る温故知新漫画賛歌。「ごめん。ぼくは、あの1冊が忘れられない、、、」。そんなあなたが主人公です。


著者: 芳崎 せいむ
タイトル: 金魚屋古書店出納帳 1 (1)


著者: 芳崎 せいむ
タイトル: 金魚屋古書店出納帳 2 (2)

最強漫画博士の古書店員が超絶ハンサム!という設定に、「ありえねえ」と言ってはおしまい。夢を見よう! 上記は少年画報社版。現在、小学館IKKI COMICSで再発されているようです。

「たかが紙の上の事…
 だからこそ
 どんな事でも
 起こり得ると
 思っている」


少年画報社版2巻収録第11話160p~161pから。ちなみにこれは「漫画の神様」にまつわるお話です。そう、妖怪が大手を振って歩く、あの港町の。

この日を待つてゐたのです

と、文藝春秋が言ったかどうかは知りませんが。



著者: レオポール・ショヴォ, 山本 夏彦
タイトル: 年を歴た鰐の話

訳者の山本夏彦さんが亡くなって、ようやっと復刻された本。夏彦先生、ごねてたんでしょうか。絵もショヴォです。

「誰も俺のことを知つてゐる筈はない。それなのに、なぜ皆は、俺が近づくと逃げるのだらう。」

36pからでした。なお、「近」と「逃」は、本作では「ヽ」が2つのシンニュウで表記されています。グランマニエのトリュフが食べたい。

抜けた青空



アーティスト: HONZI
タイトル: Two

いい天気だなあ。トレーシングペーパーをかぶせたみたいな青空です。春だなあ。気持ちいいなあ。と、大好きな人のことを考えながら、柿の種でティータイム。おいちっ。

みつめられると 苦しいの?
こっちはとっても いい気持ち
だから 何度も観てしまう
何度も何度も 観てしまう


アルバム収録曲「FLOWER」より。

ちなみに朝はというと、宿泊客のご希望により、くるりでした。



アーティスト: くるり, 岸田繁, 大村達身, 佐藤征史
タイトル: THE WORLD IS MINE

わりとよく聴いていたつもりでしたが、今回新たな発見がありました。1曲目のはじまりは木魚だ。

もももすももも



著者: 金井 美恵子
タイトル: 彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄

金井さんには『タマや』という著作もある。『ノラや』は内田百けん先生。くっきり区別していなかったことは、この胸にそっとしまっておこう。42p。

前から訊きたかったんだけど、あんたは十一月生れなのに、どうして桃子って名前なの、普通、三月生れの女の子の名前だろ?

このブログは3月3日に書けばよかった、といま思いました。