雪が降ったので切なさ爆発 | 個人塾塾長が綴る塾長らしくない日記~徒然なるままに

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なんでもないようなことが幸せな日記

今朝はだいぶ眠かったために、ブリンバンボンアラームで目は覚めたもののあまりにすごい音量なためにすぐに消し二度寝を敢行し、まるで1分しか経っていないように感じた10分後の再ブリンバンボンで起きる。

異様なくらいの寒さでこれは何事かと思っていれば『トンネルを抜けるとそこは雪国だった』という川端康成の『雪国』さながらに、雨戸を開ければそこには雪景色が広がっていた。

なんで雪が積もっているの?⛄️



とはいえ今日も朝イチ出勤をすべく早起きしたために、激寒の中風呂にも入りレトルトハンバーグで白米を喉に流し込めば朝の準備完了である。

ところがいつものルーティンであるべき朝食後のアイスコーヒーが切れていることに気がついてこれはショックというか失望。

なのでしかたなく徒歩10秒で着く自販機で久しぶりに缶コーヒーを買う。

久しぶり過ぎたからだろうか、思ってる2倍美味しかったし体も温まる。



そこまで本格的ではなかったもののそれなりに積もっていたのも事実であり、そして今日こそは雪だるまを作ろうと軍手持参で出勤する用意周到さは、普段あまり雪が降らない地域であるからこそでありさらに雪だるまや雪うさぎは俺にとっての精霊であるからこその意欲の表れであろう。



「キモい!」

「キモい!」

と雪のため遅れてきた「集大成の高3」がキモいを連発した挙句、

「これってうさぎじゃなくてツチノコじゃないですか?」

というダメ出し。

まあ・・・・確かに俺のあまりにセンス無さすぎなこの雪うさぎは雪うさぎではない笑

そして生まれ変わった雪うさぎはこれぞ雪うさぎたる可愛さを醸し出した。

もちろん俺が作ったのではない。


その後は雪玉を作ってキャッチボールをするかという流れとなり、二人でキャッチボールである笑

「集大成の高3」が思ってる3倍球速が早くキャッチングも上手いのでこれは野球のセンスあり。

今度は本当のキャッチボールをしてみたいものである。


そんな雪キャッチボールを終えるとおもむろに高3が、

「ゆきゃっちぼーる」

と略語を使用してきた。

いやいやちょっと待て、昨日俺が略語を口にした時に略語嫌いだと言っていたではないか、なのになにゆえ略さなくて良い雪キャッチボールを略すのか。

謎は深まるばかりだ。


ゆきゃっちぼーるで多少体が温まったのも束の間、とにかく今日の外気温の低さは今冬一番と思えるものであり、これはもうカップ麺一択のエコス飯。

しかし予想以上に食べていて満腹感、結局おにぎりは食べずにとっておいた。

そしてたまに食べるチキンラーメンの美味さは他のどのラーメンの追随をも許さないレベルだと言える。

ただし正真正銘に美味いチキンラーメンというのはカップ麺ではなく、丼に移した袋麺の卵ポケットに生卵を割り入れ、しっかり沸かした熱湯を卵の白身部分にゆっくりと回し流して白身を固め、ラップをして3分待った後のちょっと麺が戻ってない部分もありつつ食べるチキンラーメンこそが至高でありジャンキー。


そんな「集大成の高3」も午後からは面接対策準備を行い夕方には帰っていって、その頃にはもうすっかり雪も止んでいるから、



早くも溶け始めている。

ああ。

これがこれこそが雪だるま雪うさぎを作る意義なのかもしれないと今年も感傷に浸る。

真っ白だった雪うさぎがじっとそこに居座りながら、一言も発せずにじっと溶けていくその様にどうして切なさを感じないだろうか否。

明日には衝撃的な姿になっているのはこれも必然、自然の摂理、科学的には当たり前である世の中にこーした文系的文学的感傷的思想を持っても良いのではと。


夕方からの中3中3の2コマはいずれも今日が最後の授業、生徒がどーいう思いなのかは俺にはわからないけれどしかし、たぶんもう会わないだろうなと思うとこれまでの様々な記憶が蘇ったりしてこれもまた切なし。

基本的に塾生の80%は卒塾して以降会ってないという感覚で、ということは今後も会う可能性はかなり低いだろうしそしてきっと中学の頃に通っていた塾のことなど頭の片隅に残る程度であろう。

とはいえそれでもそんな頭の片隅に残っていてくれれば、多少なりとも人生の節目である高校受験大学受験に関わることができた、関わらせてもらったという感謝は俺は絶対に忘れない。

受験後にありがとうございましたと保護者や生徒は礼を述べてくれるけれど、いやいや感謝したいのはこっちの方ですというばかりに3月はあれこれと思い出に浸るのである塾講師ってのはね。

皆それぞれに自分自身お仕事に誇りを持っていると思うけれど、塾講師ってのも心からそう思える仕事である。

やっぱ中高生が相手というのはあるかね。

応援したくて仕方がないのだもの。


というわけで、今日はこの寒さもあって相当に疲れたのも事実。

いや、きっとこの疲れは「ゆきゃっちぼーる」のせいかもしれない。

しかしそんな「ゆきゃっちぼーる」もいつか、素敵な思い出となるのであろう。

それが塾講師なのである。