生い立ち 4 | Passion 

Passion 

passion8  【すばらしい人生】

Nさんは なぜ あんな行動をとったのだろうか 

あの時 なぜ僕のところに来なかったのだろうか

Nさんには 家族がいた 辞めてく僕の味方をすれば 

自分の立場が危うくなる もし それが問題になって 

僕と同じように会社を辞める羽目にでもなれば 

自分の家族はどうなるのか

僕がNさんに 給料を渡すなんてことはできない 

家族のため 自分のために そういうふうにしたんだって思った  

でも あの会社って枠がなかったら 

きっとNさんは 僕のところに来てくれたって思う

Nさんの辛い気持ちも良くわかった 

今の世間って こういうもんなんだなって思った

退職後2ヵ月位してから 僕の方からNさんに電話した 

元気でがんばってることを伝えたかった

電話には Nさんの奥さんが出た 

奥さんはびっくりした様子で「kaiさん Nが本当に心配してたんよ」って 

すぐにNと電話を代わった 

Nは 泣きそうな声で「kai 元気やったか 

本当に心配してたんやで」って言ってくれた

僕は明るい声で 「心配しなくっていいっす 

今は休憩中で もう少ししたら 就職活動する」って話をした

やっぱり 僕の思ってたとおりだった 僕のことを心配してくれてたんだ 

Nさんの本当の気持ちがわかって少しうれしかった・・・ 

その後 就職活動をしたが なかなか次の就職先が見つからなかった

半年後 やっとのことで見つかった会社は営業の仕事だった 

なんせ営業は初めてだが できそうな気がしてた

営業の仕事をする前に 事務の仕事を一通り覚えなければいけなかった 

でも 事務の仕事は 自分には向いていないのは初めからわかってた

案の定 仕事をなかなか覚えることができなかった 

始業1時間前に会社に来てがんばってたが結局 上司から呼び出され 

「kai君は 営業に向いてないじゃないかな」って

遠まわしの退職を命じられた

その会社は半年しか続かなかった ほんとについてない・・・・ 

お先真っ暗の状態になった

またもや 就職活動をしたが 何ヶ月も見つからず途方にくれてた時 

辞めた会社の下請けの会社に声をかけてもらった

下請けと言っても一人でしてる会社だった。

初めは週に2~3回位のバイトだったが 

本格的に正社員として働きだした 

下請会社の人(僕より一つ年下)は得意先に

本社とは違う価値観を植え付けるため

得意先から電話があれば夜中であろうと早朝であろうと即対応してた 

そのため仕事が不規則で 

夜中や 朝方まで仕事するのもしょっちゅうあった 

早朝からあくる日の朝まで仕事ってこともあった

早朝 仕事が終わって駐車場に車を入れ自宅に帰る途中 

バス停で出勤するサラリーマンを横目に自宅に帰ったりしてた 

休みの日は フラフラの体を休めるだけの生活が始まった。

その頃 休日に楽しみにしてたテニスサークルも行けなくなってしまった。

仕事がハードなため友達やテニス仲間とも疎遠になっていった。

その上 喧嘩して辞めた会社の下請けだったので

その会社に何度も顔を出さないといけない 

あのむかつく上司に挨拶もした。

他の社員にも挨拶をしたが なんかそっけない態度を取る奴とか 

完全無視する奴とかいた 

僕はまっすぐな事をしてて 誰にも迷惑なんかかけたつもりはない 

その上 嫌がらせをされて辞めたのに 

その会社では僕が悪者になってた・・・

そっか そりゃそうだよな 

僕に付くより会社や上司に付く方が 有利やろな って考えた。

僕を悪者にするほうが楽やもんな ってなことも考えた。

でもその人達の本当の気持ちもわかってた。

その人にだって家族があって守るべきものがある 

仕方なしにしてるってこともわかってた。