それからは母と僕の二人の生活が始まった。
僕がしっかりしないといけないのに
ちゃらんぽらんの性格はなかなか治らず職を転々としてた。
会社で嫌なやつがいて我慢の限界が来ると喧嘩してしまい
何社も仕事を変わった。
25歳になった頃 転職した会社にも またまた嫌な上司がいて
なんやかんや言うて嫌がらせをしてくる
以前いたT君も あいつに相当嫌がらせをされて辞めていった
その後はH君に嫌がらせをしていた 誰かターゲットを見つけると
集中して嫌がらせをする そういう人間だった
でも僕は もうけんかしたらあかん
もう身動きできない年齢やって自分に言い聞かせ10年間も我慢してたが
どうしても我慢できなくなって結局 もめて辞めてしまった。
なぜ我慢できなかったのかというと
その年は会社の売り上げがよかったので
社員に臨時ボーナスが出ることになってた
社員が一人一人 社長室に呼ばれてボーナスを受け取った
僕も呼ばれたが その時 社長から
「君 ボーナスを もらえると思ってるの?」って言われた
社長はいつも社長室にいるので 社員の働きぶりはわからない
僕にいつも嫌がらせをしてくる上司からの査定で ボーナスが決まってた
あいつの 嫌がらせも ここまできたら もう我慢の限界や!
こんなんじゃ あいつがこの会社にいる限り
ずっと査定は最低だ って思った
そうとう腹が立ったので 社長に今までの嫌がらせ
あいつにいじめられて 辞めていった社員の話を一部始終話した
社長は 話し合いの場を設けてくれた
専務 部長 課長 あいつと僕 5人で話した今までの嫌がらせを話したが
「それだけおまえは他の社員より働いてるんか!」
とか専務や部長から いろんな罵声を浴びせられた
仕事してるとか してないとかそんなこと言ってないのに・・
俺ぜんぜん悪くないのに なんでこんなに攻められるんやろって
僕が何も話さなくなったら あいつが
「ここまでの問題にしたんやから
もう辞めてもらうしかないなって言った」
専務は 「やめる必要はない」って言ってくれた・・・
それから いろいろ考えたが もう意気消沈してた
こんな会社にいても ぜんぜんおもんないし お先真っ暗や
もうええわって思って その日の夜中
一人会社に行って自分の机の整理をした ほんと悲しかった・・・
あくる日 社長に辞表を出しに行った時
会社の前に車を停めてたら 課長(優しい)が来たので車の窓越しに
僕は「今日で辞めますって」言った
課長はびっくりした顔して「辞めるな」 って言ってくれた
課長と話してる最中に
あいつと同僚(僕と仲の良かったNさん)二人が外回りから車で帰ってきて
僕の車の後ろにつけた
課長が ちょっと話してくるって その車のほうに行って
僕が辞めることを話してるようだったが
話しを聞いた二人は 僕のほうに来ず そのまま事務所に入ってしまった
あいつが事務所に入るのは 当たり前だが
なんでNさんは こっちに来なかったんだろう・・・
仕事が終わって時間が合えばいつも車で一緒に帰ってた
仕事の帰りに 一緒にパチンコすることなんか何回もあったし
家にも何回も遊びに行ったし泊まったこともあった
僕は ほんとうにショックを受けた
自宅に帰り 母に辞めたことを 嫌々話した
母の僕への心配そうな顔とあいつへの怒りの顔
その顔を見るのは ほんと辛かった
その日のうちに 何人も同僚たちから電話があった
でも電話をくれない同僚もいたし上司もいた Nさんからも連絡はなかった
僕のことを心配してくれて 電話をくれたうれしさと
仲の良かった同僚の気持ち あいつへの怒りと 母の悲しそうな顔
いろんな感情が入り混じった
その頃 僕はもう35歳になってた