11月14日。出勤しいつものようにメールをチェック後リクエストがきてないことを確認してからいくつかの新聞記事に目を通す。
「フリーダイバー、エンゾ・マイオルカが亡くなった」という記事に目が奪われた。
そもそもエンゾ・マイオルカについてよくは知らない。
フリーダイビングの講習を受けたのだからエンゾ・マイオルカやジャック・マイヨールについて少しくらい知っていてもいいものだが、50代半ばで世界初の105メートルの潜水に成功したフランス人のおじさんがいるということは知っていたが(それを知って、自分にもできるかも!?と思いタオ島でフリーダイビングのクラスを受講した。実際は恐怖で10メートルほどしか潜れなかった。。ちなみに多くの受講者が20メートル位は潜れるらしい)、名前までは知らなかったし特に興味をそそられることもなく詳しく調べるようなこともなかった。
だが、今回はこの記事に何故だか無性に興味をそそられフリーダイバーについて詳しく調べてみた。詳細は割愛する。(気になる方はググッてください。)
衝撃だったのは、ジャック・マイヨールの死が自殺だったこと。しかも海中ではなく陸で首をつって亡くなったという事実。
あれこれ調べて、彼の著書「イルカと、海へ還る日」を読み、ドキュメンタリーフィルム「ジャックマイヨールの海と夢」を見た。(ちなみに「グランブルー」という映画はまだ見ていない。これはあくまでも作り話なので実際のマイヨールとはだいぶ違うよう。)
やっぱりわからなかった。なぜ自死だったのか。
フィルムの中で彼はとても生き生きしていた。「多くの人は死ぬことを考えすぎ、怖れすぎている。自分は死について何も考えないから海の中で長く潜れるのだ」
「自分が幸せじゃないのに周りの人を幸せになんてできない。」「イルカと一緒にいると幸せな気分になる。だから一緒にいるんだ。」
ヨガや禅にも精通し、自分の好きなことをして人生を楽しんでいるように見えた。
それから6年後、彼は自ら命を絶つ。
ヨガや禅に精通して自分の好きなことをして生きていても自殺するんだな、というのが正直な感想だった。なんかそういう人は自ら命を絶つようなことはしないという勝手な思い込みが自分の中にあったのでとても意外だったのだ。
彼の死のニュースは世界中のファンや周囲の人たちを驚かせたらしい。
結局彼が自ら死を選んだ理由は彼にしかわからないのだろうけれど。
ジャック・マイヨールが海中で泳ぐ映像で見てまたまたフリーダイビングに興味がわいてきた。
タオ島での講習は全く意味がなかったわけではない。
リラックスする呼吸法や潜るときの姿勢など基本的なことは習得したので
あれから何度も海では素潜りを楽しんでいる。5メートルくらいは普通に潜れる。
でも息が続かないから長く水中にはいられないんだけど。。。潜るときにどうしても力んでしまうのだ。けれど、9月に行った沖縄ではあるとき全身のちからがふっと抜けて楽にどんどん体が沈んでいったときがあった。「あー、こうすればいいんだ」と腑に落ちた瞬間。
何度もやれば身につくのかもしれないが、来年には忘れてしまうだろうか。
東京で練習するとなると5メートルの深さのあるダイビングプールくらい。
あとは講習会に参加するとか。
フリーダイビングというマイナーな競技のためか情報も限られる。
たぶん自分はスキンダイビングで満足なのだ。
長時間の船旅は小笠原に行ったときにもうこりごりだと思っていたのだが、
御蔵島のドルフィンスイムに行ってみたいな、と思い始めている。
バハマやカリブ海にも憧れる。が、時間とお金を考えると簡単には行けやしない。
とりあえず息止めとヨガの練習でもして冬をやりすごそうかと思っている。