整骨院の先生は嘘つき?? | メディカルサロンいやさか 大畑 のブログ 堺市・鳳・整体

メディカルサロンいやさか 大畑 のブログ 堺市・鳳・整体

電子書籍「マッサージ不要論」「セラピストが患者を作ってる」製本版「マッサージ不要論」の著者 整体師 大畑洋介 の非常識な整体、健康、美容のブログ。患者さんのリクエストは整体に限らず、エネルギー療法や人生相談まで多数。

昨日のブログで調子に乗ってます。今日は自らの立場もマズくするようなネタ(笑)


こんにちは。いやさか鍼灸整骨院の大畑です。



以前、勤めていた頃のお話。


僕も患者さんも「そろそろ(治療)もういいかな~」ってくらい改善された頃でした。


混んでいたのもあって患者さんの了承を得て若い先生にバトンタッチしました。


僕は施術者が途中で変わったり、担当者がコロコロ変わるのは嫌なんですが、


それぞれ院の方針があるので仕方ありませんよね。そうする良さもありますし。



翌日、すでに1週間に1回ペースになっていたその患者さんが珍しく連日来られました。


「先生(僕)にされた時は後で痛くなる事なんてなかったのに、昨日は帰ってからずっと痛くて


寝られへんかった。」


詳しく聞いてみると、いわゆる揉み返しってヤツです。やり過ぎ、強すぎです。



そこらへんはしつこく注意はしていたのですが、これは僕の責任。


僕も若いころは患者さんに似たようなことを言われた事があります。



こんな時は若い先生が悪いんじゃなくて上の指導不足です。




それを認めて謝罪しました。目の前の患者さんを悪化させてしまっている以上、


謝罪するべきだし、それで患者さんが離れてしまっても、悪い噂を流されても仕方がないと。


そして、今後はどうするのかを含めてキチンとなぜそうなったのかを説明しました。



すると患者さんは


「先生、実はね。前に通ってた整骨院でも全く同じ事があって全く同じ事を言ったんよ。


そしたら、上の先生、なんて言ったと思う?『なんか無理されたんじゃないですか?ただの筋肉痛ですよ。


施術で悪化することはありません。』やって。受けてる時から痛くて終わってからもっと痛くなったのに


私のせいにされてん。納得いかんかった。でも、今日先生の話を聞いて今の痛さと前の痛さの理由がハッキリしたわ。


ありがとう。やっぱりそうやんね!そう言ってもらえたら前の事もスッキリしたわ。」


って。さらに


「先生、よく分かったからこれから先生がちょっと見てくれたら若い先生にやってもらってもいいよ。」


後日、ケーキまで買ってきて下さいました。



僕は若い頃に


「患者さんに『分からない』って言ったらアカン。」


「仮にこちらの責任であっても簡単に認めたらアカン。」
と教えられました。

一度分からないと言ったり否を認めてしまうと患者さんから舐められるから。


一度舐められたらそれを回復するのは難しいから。


特に僕は若く見えるし(当時はホントに若かったですが)、先生というより


受付の兄ちゃんのイメージになってしまうから。



なるほど、その通り。


そのお陰で何を聞かれても答えられるようにそこそこ勉強しました。


分からなくても「分かりません。」とは言わず、頭の中の少ない知識をフル稼働させて何かしらの


答えを絞り出すようになりました。



そうなるとドンドン難しい質問をされるようになるんですよ(笑)


ある患者さんからは「技術はまだまだ院長やけど、院長より若先生の方がよく知ってる」


と言ってもらえたほど。(僕の方がいいって言ってくれる患者さんもけっこういましたけどね♪)



そのうち専門外のことでもバンバン聞かれるので心の中で「んなもん、知らんわ!!」


と思いながらもなんか答える。後で調べて間違ってなかったらホッとする。


だいたいとっさに答えるので我ながら「それホンマかい!!」


というような答えもありました。



そんな中、あるお医者さん(プロ野球選手やオリンピック代表選手を診るスゴイ先生)が


こんなことをおっしゃいました、


「整骨院の先生はたった10の知識を100に見せるのがうまい。」


「整骨院の先生達、俺がカーテンの外で聞いてても患者さんに同じ説明できんの?」


「整骨院の先生は平気で嘘をつく。」



がび~ん!!


ぐぅの音が出ないとはこのことです。



当時、すでに鍼灸師として患者さんを担当させて頂いていたのですが、


自分の事をどストレートに批判されてるようで恥ずかしくなりました。



でも、これは僕だけじゃないはず。


いろんなところで見学をさせて頂きましたが、ほとんどの先生が当てはまります。



ある院でのこと、患者さんの質問に丁寧に答えておられた院長先生、


その説明がデタラメもデタラメ。それぞれの考え方があるので一概には言えないケースもありますが、


「いやいや、それは絶対に違う。」


というくらいの酷さでした。僕は黙っておこうと思ったのですが、その患者さんが帰られた後



先生「大畑君、さっきの俺の説明あってた?」


僕「いや、あれはこうで、これはこうですね。僕の考えでは。」


先生「そうなんや~、君はよく勉強してるな~。次からそう言うわ。(笑)」



ですって。さらに


「患者さんはすぐ忘れるからその時にもっともらしいこと言っといたらええねん。さっきの人も納得して帰ったやろ」


とおっしゃってました。




ますます↑に出てきたお医者さんの言葉がズサッと胸に突き刺さりました。


このお医者さんになんて言われようが痛くもかゆくもないはずなんですが、


なんか嫌。


なのでそれ以降、僕は患者さんに嘘をつかないようにしています。


そして嘘をつかなくても良いような施術を勉強しました。



ただのやりすぎを「好転反応ですよ」って嘘つかなくてもいいように。

最近、ある患者さんから専門外のことを質問されました。


僕「さぁ?そんなん知りません(笑)今度調べときます~」


って言ったら患者さんに大笑いされました。



「いろいろ整骨院行ったけど、ハッキリ知らんとか言う先生初めてやわ。気持ちいいな(笑)」


って言われました。



人間の身体ってまだ分かってないところがいっぱい。


分かっているところでもそれを全部把握してる人なんていないんじゃないでしょうか?



僕は変な嘘をついて患者さんをつなぎとめるくらいなら正直に言って


離れて行かれる方がいいと思います。




分からんもんは分からん。無理なもんは無理。


でも、


出来る事を一生懸命させて頂きます!


そのうちなんでも出来るようになります(笑)


いやさか鍼灸整骨院


大畑