実を言うと下記の記事が結構読まれているのです。
そこでハッキリ言っておきますが、私は高橋克典も永作博美も決して誹謗中傷していません。お二人ともキャリアのある俳優であり、女優です。異議を申し立てているのは彼らに正しい関西弁の発音の仕方を徹底させない演出家と方言指導などのスタッフであり、彼らの職務意識の低さにイラつくのです。
関西弁が関西人にとって非常に大事なアイデンティティであることをNHK大阪放送局は全く分かっていないのです。あるいは現在の大阪局局長は関東人ではないかと調べてみたところ、小池英夫なる人物です。この人は山梨出身で学習院大学卒だそうです。「やっぱりな、こんな人間に関西人のアイデンティティである関西弁を理解できるはずはないな」という思いですね。小池英夫が関西人を見下しているのでこういう起用も許すのでしょう。
関西人は関西弁を宝だと思っています。ですから全国どこへ行っても関西弁で話すので「あんた大阪の人？」というのがすぐにわかるのです。
他の地方出身者は東京の大学に行くとなると一刻も早く東京訛りになろうとします。東北出身の多くの人はズーズー弁が恥ずかしいと思っている人もいると聞きました。しかし大阪人は大阪訛りを通そうとします。大阪出身者が関東に行き休暇で大阪に戻ってきて東京訛りで話すとそれだけで「何カッコつけてんねん」と言われるのが落ちなのです。そんな会話がなされるのは大阪ぐらいでしょう。
関西弁を嫌がる東京人も大勢いますが、それでも大阪人はそれを通します。まあ家康VS秀吉の構図がいまだあるからでしょうね。
東京で大阪弁が市民権を得たのは明石家さんまだと言われています。彼の東京進出がそれまでの東京のお笑い界を一変させました。そこで東京人の中には関西に受けようとしてへたくそな関西弁を話す人も増えてきました。それでも十分に話せないなら違和感を与えます。「ろくすっぽ大阪弁を話せないらな最初からやめとけ、気持ち悪い」と言われるのです。
それが顕著に出ているのが「舞いあがれ」なのです。
一方で関東人が関西訛りを上手に話すと受け入れられます。杉咲花はそういう女優ですね。