4月2日の「鶴瓶の家族に乾杯」では草刈正雄さんがゲストでした。訪れたのは千葉県白子町です。
草刈さんが、とあるパン屋さんを訪問すると17歳の年齢差のあるご夫婦がいらっしゃいました。そこではお二人が仲睦まじく経営されていたのですがその様子を見て草刈さんがいいます。
「世の中で一番美しいものは老夫婦が手をつないでいる姿だと思う。」
昔チャーミーグリーンという洗剤のＣＭでもそのような場面があり、ほっこりとする温かさを感じた記憶がよみがえります。
旅行をしていると老夫婦がしばしば互いに写真を取り合っている光景に出くわしますが、そんなときは必ず「お二人御一緒にお撮りしましょうか」と申し出るととても柔らかい笑顔をしてくださり、なんだかこちらまで嬉しくなります。
天皇・皇后両陛下の映像を見るたびに天皇陛下を支えようとする皇后陛下のお姿が映ります。先のごあいさつでは皇后陛下に感謝の言葉を天皇陛下が述べられる際に言葉を詰まらされました。被災地へのご訪問に際し、天皇陛下が膝まづかれるのは先に皇后陛下がなさったからだそうです。両陛下のお姿は「世界で最も美しい姿」ではないかと思います。
御即位以来30年もの間、国事行為やご公務でお忙しい時間を過ごされていたわけですので、まだまだお元気なうちにお二人の時間を大切にしていただきたいと心より願います。
新しい元号が定まり世の中はお祭り騒ぎですが、これは今上天皇のご退位があればこそです。この度のご退位は皇室典範特例法の適用ですが、令和の御代での新天皇にも適用してもいいのではないかと思います。やはり天皇陛下が亡くなられた雰囲気の中で新元号の制定というのは明るいイメージがないですね。
今上両陛下が象徴天皇という極めて制約された生活の中でも互いへの愛と慈しみを育まれ、お幸せであったと偲ばれます。「日本の象徴」というよりも「世界の幸福な夫婦の象徴」であったのではないかと思います。