ホームセンターで、空気汚染測定器の値が高いのは資材売り場だ。
ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(TVOC)の安全値を優に超える。
扱いが簡単で値段も手頃な新建材に溢れ、DIYの意欲を掻き立てる。
私が測定したホームセンターでは、生活用品の洗剤、柔軟剤売り場の数値の方が低かった。
強烈な匂いの発生源ばかりが健康被害の原因と決めつけてはいけない、と改めて感じた。
Mさん(化学物質のエキスパート)は、香害の重篤な健康被害の原因は、
匂いを包んだウレタン(マイクロカプセル)から放散するイソシアネートであって、
匂いそのものではない、と言う。
むしろ匂いがあれば、避難ができる場合もある。
DIYで必要な素材や塗料、接着剤には、イソシアネートが成分のウレタン製品が多々ある。
しかも、作業では、
イソシアネートが放散しやすい不安定な状態の製品を自ら加工、調合する場合もあり、危険が伴う。
製品のパッケージに記された使用方法、注意事項では、
その危険性が読み取れないので要注意、です。
ところで。
香害という言葉を生むほど物議を醸した柔軟剤は、
家庭用品品質表示法(家表法)の対象品目に属さない。
家表法は、1962年、合成洗剤の水質汚染が社会問題となり、消費者保護の為に制定された。
消費者庁のホームページには、概要として、
一般消費者が製品の品質を正しく認識し、その購入に際し不測の損失を被ることのないように、事業者に家庭用品の品質に関する表示を適正に行うよう要請し、一般消費者の利益を保護することを目的に、制定された、とある。
柔軟剤はどこから見ても、対象品目に加えるべき、と思う。
ちなみに合成洗剤は、雑貨工業品に含まれる。
Mさんは、言う。
消費者庁は2009年に発足し、それまで「家表法」は経済産業省の所管の法律だった、
消費者保護とは名ばかりで、いまだに、業界優先の法律だ、と。
消費者にとって家表法による成分表示は自衛の道しるべ、のようなもの。
自分の身は自分で守る道を探ることの険しさ、を痛感します。
