T夫妻は、60代。自然あふれる地元を愛し、暮らしていた。
森や田畑や小川を眺めながら二人で散歩するのを日課にしていた。
が、近所に携帯基地局が建設され、楽しいはずの散歩が、苦痛になった。
二人とも、頭が締め付けられる、と言った。
近所でちらほら健康被害を訴える住民も出だし、
不安になった夫妻は、自宅に近い街中のマンションに越した。
新居で、アーシングをしたいと依頼され、ベッドに導電性シートを設置した。
1階ではなかったので、家の中のアース端子を使った。
夫妻から、越して、体調は戻りつつあったが、
アーシングで、すっかり快調になった、と報告を受けた。
あれから3年。
夫妻は度々、便りをくれたり、季節の美味しい果物を送ってくれる。
で。
先日、3年前に設置したのと同じ導電性シート(就寝時専用のアーシングシーツ)を送った。
私が近頃新調して、うんと快適に眠れるので、お二人も交換して下さい、日頃のお礼まで、
と手紙も添えた。
T夫妻はとても仲がいい。
お宅には、夫妻で並んで撮った写真が、大きく引き伸ばして、いくつも飾られている。
夫の撮った妻の写真もある。夫は「いいでしょう~」と得意満面に言ってくる。
愛のある暮らし。愛の見える暮らし。うん。とても素敵、と思う。