こんどこそ、テレビ | らくがき

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書きたいときにつらつらと。
大人向け。

そんなわけだからテレビを見る暇もないしスペースももったいないので、テレビを設置しなかった。

はじめはいつも見ていたバラエティが気になっていたが次第に必要なくなっていった。


なんだか心の負担が軽くなった。

暗いニュースや悲しいニュースを見ないので、気持ちがいつもフラットになった。テレビに振り回されなくなりほかのことに時間を使えるようになった。

ただし読書をするからやっぱり時間はスルスル溶けていくのだけど。


ニュースの場合、良質な記事なら本来数行で理解できる内容を、映像をつけて、引き伸ばして、出演者にコメントを求め、みどころをつくり、繰り返す。好きなギョーカイの人の出演シーンだけはまったく飽きずに見ていられるが、どうも蛇足っぽいなと感じる部分もある。例えば事件があると現地以外になぜか警察署の映像が数秒流れるけど、別にそれを見たところで情報増えないし、警察署の建物なんて代わり映えしないし、なぜにこれを映すのがお約束なのかなあと、そんなことを思う。


いずれにせよテレビが主に大切にしているのは情報の伝達だけではないのだ。娯楽としての側面のほうが強いのかもな。視聴者のうち厚い層を狙って興味や購買欲を強く刺激して消費行動を起こさせるとかさ。そしてトレンドを扱っているけどコンサバな位置にある。現代においては不思議な世界。


てことは効率的でシンプルな情報の入手にはほかの媒体のほうが便利だ。


もちろん良い番組や見たい番組もある。

だから好きな人が出演している番組は見る方法を考える。アプリがだめなら(昔の風景のように電気屋さんの前で見てみたいところだが、)人の家に行って見る。あるいは録画を頼むことにしている。断られたら諦める。


ラーメン屋や蕎麦屋、病院のテレビなんかも、「おおっテレビだ!」ととても新鮮に感じるのでスマホそっちのけでテレビをみる。自分が選択しない番組だから逆に新鮮でわくわくする。こないだも久しぶりに見たギョーカイの人達ががらりと雰囲気が変わっていてびびった。毎日見ている時は小さな変化でも、久々に見るとすっかり以前の印象と変わっているものだ。


ちなみに私のおすすめはラジオ。

聞きながら他のことができるのが何より便利だし、地震や交通情報など速報が得られるし、ささいなトークも意外と明日からの雑談の参考になったりもするから。

クオリティ高いなと思うのは村上信五くんと経済クン。「こういう生き方をしている人がいるんだ」「こんなビジネスニーズも有るんだ」と、新しく見える世界があってとても面白い。

もちろん草野マサムネさんのロック大陸漫遊記も大好き。たっぷり音楽をきいて、マサムネさんの優しいトーンで語られる話を聞いて、幸せな心で日曜日の夜が静かに更けていく。